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パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

CRIPPLE BASTARDS『Frammenti Di Vita』

CRIPPLE BASTARDS


80年代の終盤から活動しているイタリアのグラインド・コア・バンドのカヴァー集。
リリースされてから時間が経っていると思うが、
録音は昨年11月だから紹介してしまう。

ハードコア・パンク中心にスラッシュ/デス・メタルも含まれているが、
カヴァーしたのはすべてCRIPPLE BASTARDS結成の際に影響を受けたと思しきイタリアのバンドだ。
7 MINUTES OF NAUSEAのメンバーのレーベルでSWARRRMの音源も出したECOCENTRIC Recordsから、
パンク・ハードコア・バンドに限った同タイトルのカヴァー7”EPを94年にリリースしたこともあるが、
本作は拡大版の続編と言えるCDだ。

そのレコードでもやっていた
WRETCHED、NEGAZIONE、NABAT、INDIGESTI、BLUE VOMIT、IMPACTも別の曲でカヴァー。
他にはBULLDOZER、DECLINO、UPSET NOISE、SCHIZO、NERORGASMO、NECRODEATH、RAW POWER、JESTER BEASTをカヴァーし、
88年と93年に書いたパンク・チューンのセルフ・カヴァーも2曲加えている。
NECRODEATHとJESTER BEASTのメンバーらもゲスト参加した。

すべての原曲を知っているわけではないから断言はできないが、
あまりアレンジを変えずにやっていると思われる。
必要以上にブラスト・ビートで崩したりもしていない。

もちろん15年以上前に出した7”EPの『Frammenti Di Vita』と比べると
ぶっこわれたパンク・テイストは低い。
メタルっぽいとは言わないが、
かっぷくがよくなってカッチリした音の仕上がりである。
けどNAPALM DEATHのシェーンのレーベルから2008年に出した
目下の最新作であり傑作『Variante Alla Morte』のような、
グラインド・コア進化形サウンドからするとプリミティヴに迫る。

CRIPPLE BASTARDSのブルータル&パンクなルーツが垣間見られる面白い一枚。


★CRIPPLE BASTARDS『Frammenti Di Vita』(・T・V・O・R・/F.O.A.D. TVOR 022/FOAD 012)CD
約32分15曲入り。


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プロフィール

行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)、
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)、
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)<以上リットーミュージック刊>、
『メタルとパンクの相関関係』(2020年~BURRN!の奥野高久編集部員との“共著”)<シンコーミュージック刊>
を発表。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、ギター・マガジン、ヘドバンなどで執筆中。

https://twitter.com/VISIONoDISORDER
https://www.facebook.com/namekawa.kazuhiko
                                

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