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パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

MICKEY『Rock n Roll Dreamer』

MICKEY『Rock N Roll Dreamer』


FUNCTIONAL BLACKOUTSやDAILY VOIDといったリアル・タイムのパンク・ロック・バンドを率い、
数枚のソロ作品で奇才ぶりを発揮しているMac Blackoutがシンガーの米国シカゴのバンド。
これは2枚の7”レコードと1枚の12”EPに続いて満を持したファースト・アルバムだ。

Macが他でやってきているキテレツな音楽とは打って変わり、
メジャー感が漂うグラマラスなパンク・ロックンロールである。
R&Bの要素は薄いから音楽的に似てないとはいえ
ツイン・ギターを擁する5人編成という点も含めてNEW YORK DOLLSを思い出すが、
70年代のNEW YORK DOLLSからデイヴィッド・ヨハンセンを追い出してT-REXと合流し、
地下で宴を開いているみたいだ。

ブレイクしても不思議はないが
NEW YORK DOLLSがブレイクしなかったのと同じくクセが強い。
カッチリした“様式美”とは次元が違う微妙にこわれたサウンドがたまらない。
キャッチーなんだが音作りはrawな70年代系のパワー・ポップとも言えるロックンロール。
多数のゲストがシンセサイザー、トロンボーン、コンガ、タンバリン、ヴィオラ、
バッキング・ヴォーカルで盛り立てるが、
シンプルな仕上がりである。

ジョニー・サンダースがデイヴィッド・ヨハンセンの節回しで歌っているところに、
ホメ過ぎ承知で書くとマーク・ボラン(T-REX)の色香が包んでいくみたいなヴォーカルも、
甘く瑞々しい。
誤解を恐れずに言えばところによってはケンヂ(Kenzi & the TRIPS)を思い出す節回しも聞こえてくる。
CDだとMacが描いた薄い紙一枚のジャケットがプラケースに収まっているだけの寂しいパッケージで
歌詞カードの類は付いてないが、
アルバム・タイトルに代表される曲名が並び、
音楽もそういうスウィーツなテイストに包まれたロックンロールだ。

こういうサウンド、ありそうでなかなかない。
タダモノじゃないセンスである。
手数の多いドラムをはじめとして演奏もツボを突きまくり。
クセになるアルバムだ。


★MICKEY『Rock n Roll Dreamer』(HOZAC HZR-089)CD


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プロフィール

行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、ギター・マガジン、ヘドバンなどで執筆中。

https://twitter.com/VISIONoDISORDER
https://www.facebook.com/namekawa.kazuhiko
                                

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