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パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

レコード・コレクターズ増刊『日本ロック&ポップス・アルバム名鑑 1966-1978』

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湯浅学監修のタイトルどおりの本(ミュージック・マガジン社刊)。
三上寛、、友川かずき(現・友川カズキ)、頭脳警察/パンタの計24枚のアルバムを書かせてもらいまいた。


表紙に書かれた面々などの作品を掲載。
トータル893タイトルで重量感たっぷりだ。
さすがにすべてのアーティストのすべてのアルバムが紹介されているわけではないが、
ぼくが担当した三上寛と友川かずきと頭脳警察/パンタのアルバム群は、
1966~1978年にリリースされた作品すべてと重要発掘編集盤が取り上げられている。

原稿を書くのにその3者を一枚一枚聴き、
えらくポップに聞こえることに驚いた。
自分がずいぶん“遠く”に来てしまっているという暗澹たる思いにも駆られもした。
だがむろん三上寛も友川かずきも頭脳警察/パンタも重い。
本書の中でも全員ウルトラ・ヘヴィ級である。
特に三上と友川は世界中のパンク/ハードコアやエクストリーム・メタルが束になってもかなわない。

今回じっくり3者のアルバムに向き合ってみて発見ありありだった。
このブログで書いてきていることとほとんど同じだったことにびっくりした。
確かに頭脳警察は『セカンド』とライヴ盤は聴きまくったし、
三上寛と友川かずき(友川カズキ)はコンスタントにライヴを観てきたが、
影響を受けていると自覚はしてなかった。
でも“洗礼”を受けていたのだ。
三上寛と友川かずきと頭脳警察/パンタの原稿をぼくに振ってくれた監修者に感謝したい。

この本に載っている大半の人たちの音楽や価値観をもどかしく思うから
このブログで書いているような音楽を聴いている気持ちもぼくにはあるのだが、
ほぼ時系列でアルバムが並べられているがゆえに色々と気づかされる作りだ。
オール・カラーでジャケット写真が載っているのも高得点で、
印刷が良いからジャケットの大切さを再認識もできる。

レコード・コレクターズ誌と同じサイズで288ページ。
定価2200円(本体2095円)。
だが、決して高くはない。


PS
続刊『1979 - 1989』11月発売予定、とのことだ。


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プロフィール

行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)、
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)、
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)<以上リットーミュージック刊>、
『メタルとパンクの相関関係』(2020年~BURRN!の奥野高久編集部員との“共著”)<シンコーミュージック刊>
を発表。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、ギター・マガジン、ヘドバンなどで執筆中。

https://twitter.com/VISIONoDISORDER
https://www.facebook.com/namekawa.kazuhiko
                                

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