なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

ACTIVES『Street Warfare』

ACTIVES.jpg


80年代前半に活動していた
英国北部スコットランドのハードコア・パンク・バンドの編集盤。
82年録音の7”EP、83年録音のLP、84年録音の12”EPの曲が全18曲入ったディスク1と、
82年録音の3回分のデモ12曲と85年のライヴ・テイク5曲が入ったディスク2から成る
2枚組CD仕様だ。

“ストリート・ハードコア・パンク・ロック”と言いたくなる音楽スタイルで飛ばし、
ラフな音とフック十分の曲はPARTISANSを思い出す。
前期ABRASSIVE WHEELS、ONE WAY SYSTEM、PETER and the TEST TUBE BABIESに通じる、
地方都市産バンドならではのストリート感覚のスパイスも効いている。
全編パワフル。
たるい曲はひとつもない。
ツボを突く曲ばかりだ。
“頭”でパンクをやってない。
慣性のまま走るプリティヴなプレイがナチュラルそのもので、
手数多いドラムのリズム・センスのポイントが特に高い。

ディスク2にはディスク1の曲と半数近くダブっているが、
まったく気にならない。
活動末期にあたるライヴはヴォーカルが変わってマネージャーがシンガーになり、
ちょいワイルド味の喉を震わせてこれはこれでイケる。
ジミ・ヘンドリックスでお馴染みの「Wild Thing」(ゴキゲンな“パーティ・ヴァージョン”)、
SEX PISTOLSの「Pretty Vacant」、
UNDERTONESの「Teenage Kicks」といったカヴァーもダイナミックに披露している。
こちらの音質もバッチリだ。

EXPLOITEDにケンカが弱そうなアナーコ・パンクの血が入ったみたいなヴォーカルも天然だ。
歌詞は東西冷戦の当時の政情を映すものも目立つし政治を題材にしたものも多いが、
ストリート視線の素朴な等身大の内容で好感がもてる。

当時のドラマー自身のリマスタリングによりCD用の音質にしっかり“変換”されていて
音のメリハリも十分。
その作業が今年1月に広島で行なわれたことも特筆したい。


★アクティヴス『ストリート・ウォーフェア』(F.F.T. FFT-RE001)CD
バイオグラフィーとメンバーのコメントと歌詞/和訳が載った12ページのブックレットを封入し、
安っぽい質感の紙ジャケでなく
渋い味わいが滲む紙質もポイントの二つ折り紙ジャケット仕様。
どこをとっても丁寧な作りのリイシュー盤だ。


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プロフィール

行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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