なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

Patti Smith『Depravity』

Patti Smith『Depravity』


75年5月28日のニューヨークでのライヴ。
これまたセミ・オフィシャルの“灰色盤”と思われるが、
高音域が目立つとはいえ音質はまずまずだ。

以前紹介した『Dreaming Of The Prophet』の約半年前、
すなわちアルバム・デビュー約半年前のステージ。
というわけでバンド全体が初々しく、
ジェイ・ディ・ドゥーティー(ds)がバンド・メンバーになる直前のライヴで、
ドラム無しの計4人でのパフォーマンスというのがまず新鮮だ。
パティ・スミス(vo)以外のメンバーはもちろん、
レニー・ケイ(g、b)、
アイヴァン・クラール(b、g)、
リチャード・ソール(kbd、p)である。


当時スタジオ録音ヴァージョンが世に出てなかったVELVET UNDERGROUNDの曲
「We’re Gonna Have A Real Good Time Together」のカヴァーからスタート。
それは70年代のパティのライヴ・レパートリーとして有名な曲だが、
他にカヴァーはTHEMのお馴染みの「Gloria」以外に、
モータウンのMARVELETTESの「Hunter captured by the game」、
ドゥーワップのQUIN-TONESの「Down The Aisle Of Love」
をやっている。
数回しかやらなかったというアイヴァン作の曲「Snowball」と
「Scheherazade」(ただしこれは4分半ほどのトーク)も貴重。
「Gloria」以外はパティ関連のオリジナル・アルバム未収録の曲だ。

76年の実質的なセカンド『Radio Ethiopia』に収めた「Distant Fingers」
78年の実質的なサードの『Easter』に収めた「Space Monkey」も既に披露。
ボーナス・トラックとして、
セントラル・パークにおける75年のライヴで本編の曲とダブらない2曲
(「Piss Factory」「Horses」)が加えられている。
こちらもドラムレスだから本編と同時期のパフォーマンスと思われ、
録音状態も本編とあまり変わらないからアンコールのような感じで楽しめる。

曲間のMCもわりと聞き取りやすい。
ファン必聴。


★Patti Smith『Depravity』(APPLEBUSH CPSSPCD007)CD
味のある材質の二つ折り紙ジャケット仕様。
当時のメンバーの中で唯一80年代以降パティのバンドの一員になってないアイヴァン・クラールが
今年書いたライナーも載った、
8ページのブックレット封入の約65分13曲入り。


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プロフィール

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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