MARMOZETS『Knowing What You Know Now』
2018-01-30

女性ヴォーカルを擁した1組の“きょうだい”と1組の兄弟から成る、
英国のオルタナティヴ・ロック系バンドによる約3年ぶりのセカンド。
ヴォーカル、ギター2本、ベース、ドラムという5人編成で、
曲によっては男性のバッキング・ヴォーカルも入り、
ところによってはプログラミングも使っているようだ。
オルタナティヴ・ロックに分類されそうだが、
しいて言えば90年代のではない2010年代のオルタナティヴ・ロックである。
ポップでヘヴィな雑種サウンドが曲によって様々な表情を見せていく。
本作をプロデュースしているギル・ノートンがかつて手掛けたPIXIESとFOO FIGHTERSに、
QUEENS OF THE STONE AGEとMUSEとRADIOHEADをミックスし、
さらにたっぷりGARBAGEをブレンドしたかのようだ。
シンプルなエイト・ビートでドライヴするパートも多く、
スピード感が絶えないドラマーのリズム・センスも良い。
女性シンガーは時に妖女の表情も覗かせる魔性のヴォーカルだが、
エキセントリックに見えて
しっかり歌える。
しっとり濡れた声で静かに歌い上げる曲もしんみり聴かせてくれるのだ。
今後も楽しみな一枚。
★マーモゼッツ『ノウイング・ホワット・ユー・ノウ・ナウ』(ワーナーミュージック・ジャパン WPCR-17973)CD
日本盤は1曲追加の計約48分13曲入りで、
本編の歌詞とその和訳が載った24ページのブックレットも封入。
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