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パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

MARDUK『Viktoria』

MARDUK『Viktoria』


90年代初頭からコンスタントに活動を続けるスウェーデンのブラック・メタル・バンドが
約3年ぶりにリリースした14作目。

ベーシックなブラック・メタル・スタイルというか、
ブラック・メタル・サウンドをわかりやすく伝えているアルバムである。
トレモロ・ギターで押すよりは、
HELLHAMMER~DISCHARGEのラインのクラスティーなパンク音に近くてノリやすい。
ほとんどの曲でブラスト・ビートを使っているにもかかわらず曲のフック十分で、
ベテランならではの曲作りが光る。
ドゥーム・メタルをブラック・メタルにアレンジしたような曲や、
スローなフレーズで進めていく曲もいいアクセントだ。

効果音を挿入するなどアルバム全体が一つの流れになっている。
歌詞は英語で歌われていて
モチーフはナチス・ドイツ関連の第二次世界大戦中の出来事が軸と思われるが、
やはりなかなか刺激的。
ユダヤ人殲滅のネタとは一味違う戦争の血と鉄の匂いが渦巻く言葉で触発される。
ナイーヴな“愛と平和”云々より波紋を投げかけることがロックの本質だとあらためて思わされもする。

音も曲も歌詞もスウェーデンのバンドならではのバランス感で仕上げられているから、
ブラック・メタルの入り口としても最適な一枚。


★マルドゥク『ヴィクトリア』(ソニーミュージック SICP 5813)CD
約33分9曲入り。
歌詞が載った16ページのブックレットが封入され、
日本盤には歌詞の和訳も付いている。


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プロフィール

行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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