なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

BAPTISTS『Bushcraft』

BAPTISTS『Bushcraft』


カナダのバンクーバー拠点のダーク・ハードコア・パンク・バンドが
7"EPに続いてリリースしたファースト・アルバム。

録音とミックスを行なったカート・バルーが在籍するバンドのCONVERGE以降のヘヴィ・ハードコア・パンクで、
メロディが滲むツー・ビート・ナンバーが増えた2000年代半ば以降のCONVERGEを思い出す。
ただし腕っ節が強く手数が多いビートが突っ走ってリードしながら曲を猛烈に転がし(rolling)、
ときおり入るドゥーミーなスロー・ナンバーも
NEUROSISとCOLISEUMの間にLED ZEPPELINが切り込んでいくみたいな炸裂具合なのだ。
音の仕上げもいいのかベースもギターも自己主張満々で肉も骨も震わせる。

“洗礼施行者”の意味合いのバンド名にふさわしく、
暗黒系エクストリーム・メタルの洗礼を受けた邪悪な音どおりの世界観に覆われている。
基本的には“ファック・ユー!”アティテュード全開の歌詞だが、
抜けのいい音と共に殺伐とした感情が次々と自爆していく。
適度に絡めた観念的な言葉も想像力に突き刺さって血を流す。
暗喩の使い方が絶妙で
戦争やテロの描き方も独特だ。

もがき苦しむ“殉教者”が飛び立ち飛び絶つための一枚。


★BAPTISTS『Bushcraft』(SOUTHERN LORD LORD170)CD
8ページのブックレット封入の約28分11曲入り。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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