なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

BLOCKHEADS『This World Is Dead』

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92年結成のフランスのグラインドコア・バンドによる6作目に数えられそうなアルバム。

メロディを抜いたNASUMに80年代のNAPALM DEATHを突っ込み、
若干デス・メタルのフレイヴァーを効かせて闇鍋で熱く煮立てたようなグラインド・コアである。
メリハリの効いた音作りでアタック感が強い。
中盤までは四方八方に飛び散る音の猪突猛進で押し、
終盤はミディアム~スロー・テンポのパートが増えて終焉へと向かう展開で、
ラストは7分強のドゥーミーな曲。
全体の構成が人類に対するレクイエムみたいなのだ。

極太ヴォイス+シャウトがぶちまける歌詞は英語で綴られ、
やはり世界を憂える怒り、
いや高濃度だから憤りと言うべきだ。
80年代のNAPALM DEATHの言葉数が増えたような調子で、
すなわちアナーコ系のポリティカル・パンクに通じ、
セクシズムや環境破壊なども含めてグローバルに物事を捉えている。
“権力反対!”とかいうナイーヴな視点に留まらず、
ほとんど友川カズキな“人間反対!”、
さらに“BASTARD”という言葉を多用しているから
MAN IS THE BASTARDのコンセプトに近いヒトという種への冷厳な視座もうかがえるのであった。

約40分25曲入り入魂作である。


★ブロックヘッズ『ディス・ワールド・イズ・デッド』(リラプス・ジャパン YSCY-1254)CD
8ページのブックレットに加えて日本仕様版は歌詞の和訳付。


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コメント

BLOCKHEADSってフランスのバンドだったような気がしますが・・・
揚げ足取るようなコメントで申し訳ないです

御指摘、感謝します。手直ししました。

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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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