なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

COLISEUM『Sister Faith』

DYMC-192.jpg


2008年にTORCHEと日本ツアーを行なった、
米国中東部ケンタッキー州ルイヴィルの“オルタナティヴ・パンク・トリオ”の4作目。

プロデュースはJ.ロビンス(元GOVERNMENT ISSUE~JAWBOX~BURNING AIRLINES)だが、
Jがわりと最近手掛けたSWORDよりもCOLISEUMのアルバムの方が組み合わせとして違和感がない。
本作はワシントンDCのパンク/ポスト・ハードコアの流れをくむからだ。
ハードコアと称されたほどヘヴィだったRELAPSE Recordsからリリースしていた頃より、
いい意味でスッキリしている。

エイト・ビート主体のアップテンポの曲が中心でパンク・ロックと言ってもいいほどだが、
ポスト・パンクやポスト・ハードコアを通過した後の“パンク・ロック進化形”である。
WIRE、中期HUSKER DU、初期FUGAZI、80年対半ばのKILLING JOKE、DRIVE LIKE JEHU、初期POLICE
などなど歴代のクセ者バンドたちが思い浮かぶ。
曲のテクスチャーはユニークだが、
あくまでもリズムはシンプルだから頭デッカチでウジウジしたやつとは一線を画している。
繊細な曲もひっくるめて何しろパワフルだ。
硬質でタイトな音ながら採りたての野菜みたいにシャキッ!とした感覚の音がたまらない。
歯切れが良くて胸がすくのだ。

ボーナス・トラックに入っている初期PERE UBUの代表曲「Final Solution」のカヴァーが、
このアルバムの立ち位置を象徴している。
BAUHAUSのシンガーのピーター・マーフィーもソロでカヴァーしていた曲だが、
PERE UBUのフロントマンであるデイヴィッド・トーマスに
COLISEUMのヴォーカルが似ていることに気づかされる。
グロテスクな歌心が滲み出ているのだ。

というわけで日本盤がオススメ。


★コリシアム『シスター・フェイス』(デイメア・レコーディングス DYMC-192)CD
ワタ(BORIS)やジェイソン・ファレル(元SWIZ~SWEETBERRY FREAKDOWN~BLUETIP)、
ジェイソン・ローウェンスタイン(SEBADOH)もヴェーカルでちょい参加。
二つ折り紙ジャケットに六つ折りの歌詞カードが封入され、
日本盤はボーナス・トラック3曲追加の56分16曲入りで本編の歌詞の和訳付。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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