なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

John Fogerty『Wrote A Song For Everyone』

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60年代後半から70年代初頭にかけて活動した
アメリカン・ロック・バンドのCREEDENCE CLEARWATER REVIVAL(CCR)のフロントマンだった、
ジョン・フォガティ(vo、g他)のセルフ・カヴァー中心のアルバム。
セルフ・プロデュースを行ない、
様々なミュージシャンとコラボレートして自分の曲をリメイクした12曲と新曲2曲から成る約60分のCDだ。

リメイクは大半がCCR時代の曲ながらソロで発表した曲もピックアップされ、
新曲はいわゆる著名な共演者を迎えずにバンドでレコーディングしている。
ボブ・クリアマウンテンのミックスも奏功し、
艶やかな響きを活かす豪快かつデリケイトなバランスの音の仕上がりだ。


69年以降に発表した自作の代表曲をほぼ網羅し、
トリッキーなセルフ・カヴァーとは違う普遍的で土臭い現在進行形のロックンロールに更新。
こういうのをポピュラーなロックと言うのだろうなと実感させられる。

基本的に“守ろう”みたいな発想は嫌いだ。
いつだって今居る“場所”はずっと苦しいから留まっていたくはない。
かといってこういう音楽を否定するのは急進左派みたいなもので、
下町の情趣みたいなものに欠ける。
いつでも和食がおいしいみたいなものだ。

憎しみと殺意に満ちた音楽とは対極で基本的にレイドバックしているサウンドだから、
ぼくも二十代ぐらいまではファック・オフ!していた類いの音楽だ。
でもいつしかいいものはいいと素直に思えるようになってきた。
こういうものを受け入れられるようになって、
アメリカン・ハードコアにも馴染めるようになったと言える。


ボブ・シーガーやアラン・トゥーサンとはやっているが、
ほとんどの曲は同年代のビッグ・ネームと組んでない。
二人の息子やインディ・バンドともやっている。
FOO FIGHTERSもトム・モレロもキッド・ロックも参加。
オルタナティヴ・ロック世代も、
いつのまにか一つのポピュラーな音楽としてフォガティの曲に親しんできたわけである。

というわけでニューヨーク・シティなどの一部を除いてUSAは国全体が田舎だとも再認識できる。
カリフォルニア州バークリィ生まれだけにリベラルな思想の持ち主ということは歌詞にも表れている。
ハードコア/エクストリーム・メタル以降の殺伐とした価値観からするとナイーヴにも映るが、
それでもRELAPSE Records周辺の泥の味がする気鋭のアメリカン・ヘヴィ・ロック・バンド、
たとえばBARONESSもMASTODONもBLACK TUSKも、
みんな聴いてきていることが想像できる。
けっこうヘヴィなのだ。

細かいジャンル問わずデリケイトな熱唱はロックの肝だとあらためて思う一枚。


★ジョン・フォガティ『ソング・フォー・エヴリワン』(ソニー・ミュージック・エンタテインメント SICP 3822)CD
16ページのオリジナル・ブックレット封入の二つ折り紙ジャケット仕様。
日本盤は、
エピソード満載の長文で曲解説をしたセルフ・ライナーの和訳と、
それを補足した萩原健太執筆の丁寧かつ平易なライナーと、
歌詞/和訳が載った28ページのブックレットも封入されている。


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FUNNYNOISE

こんにちわ!

沖縄のバンドで最近好きになったバンドがいます。
「FUNNYNOISE」というバンドです。
音楽性は70s punk~NEWWAVE~POWERPOPですが、独特の感じで好きです。 http://www.youtube.com/watch?v=4qL4A7QZDTg

http://www.youtube.com/watch?v=I0I5iSqFwHQ

http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=MoyOM5TXjeo&feature=endscreen

http://www.youtube.com/watch?v=9bJyrIuLZZQ

辺さん、書き込みありがとうございます。
余裕があるときにチェックさせていただきます。

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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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