なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

BLACK SABBATH『13』[deluxe 2CD set]

blacksabbath 13


BLACK SABBATHとしては『Forbidden』以来の18年ぶりのオリジナル・アルバムで、
オジー・オズボーンがヴォーカルのBLACK SABATHとしては
『Never Say Die!』以来の35年ぶりのオリジナル・アルバム。
2枚組のデラックス・エディションを買った。


長めの曲中心にキメた約54分8曲入りの本編は、
70年のデビュー・アルバムのタイトル曲「Black Sabbath」の“アップデート・リメイク”みたいな曲で始まる。
以降も「Electric Funeral」「NIB」「Hole In The Sky」などなど、
BLACK SABBATHが最もBLACK SABBATHらしかった時代のダシの効いた曲が連発される。
70年代の自分たちに対するオマージュのようでもあるから、
元ネタ探しで楽しむのも失礼ではないだろう。
意識してやっているとしか思えないし、
そういうソングライティングがまた素晴らしい。
曲が良きゃなんでいいのだ。

というわけでドゥーム・メタルと言ってもいいアルバムだ。
80年代以降のBLACK SABBATHでは封印していたような曲調が多い。
トニー・アイオミ(g)とギーザ―・バトラー(b)が
オジーが歌うならこういうトーンで・・・というふうに作っていったようにも思える。
オジーもソロ・アルバムでのイケイケのノリをコントロールし、
BLACK SABBATHの表現に“殉じ”ている。
残念ながらギャラの配分に納得がいかなかったビル・ワード(ds)だけ
オリジナル・メンバーの中で不参加だが、
“BLACK SABBATHケミストリー”は確かに宿っている。

本作のレコーディング助っ人ドラマーの
ブラッド・ウィルク(RAGE AGAINST THE MACHINE、AUDIOSLAVE)も健闘している。
プロデューサーのリック・ルービンも今回は余計なことをせず、
デリケイトな響きを大切にした適度にタイトな仕上がりでビシッ!とまとめている。


ボーナス・ディスクは約15分3曲入り。
いずれも本編に入れると全体の流れの中で違和感がありそうな曲で、
曲の長さが多少短めということ以前に新しいタイプのBLACK SABBATHの曲だ。
ややモダンなヘヴィ・サウンドの本編のラスト・ナンバーから派生した曲群にも聞こえるし、
次のアルバムの予告編とも解釈できる。


一度でもBLACK SABBATHにのめり込んだ方は買って間違いない。
再び集まって新曲を作って新作をレコーディングしてリリースする必然性があったことが伝わってくる。
昔の曲コーナーとこの新作コーナーの2部構成でツアーをやってほしいほど素直にカッコいいアルバムだ。
オススメ。


★BLACK SABBATH『13』[deluxe 2CD set](VERTIGO/REPUBLIC B0018538-72)2CD
ぼくが買った↑のカタログ・ナンバーのCDは、
表がレンズ状(lenticular)になっている三つ折り紙ジャケットに16ページのブックレット封入された仕様だ。


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コメント

待ちに待ったサバスの新譜、さすが元祖!と唸らされるいいアルバムでほっとしました。初期の楽曲にモダンな味付けが施されていて、単なる懐古ファン向けの作品ではなく新たなファンを獲得しそうで嬉しい限りです。チャートアクションも良好みたいですしね!
あと、文章中の「ブラッド・ウィルク」が牛乳感あふれる名前に変換されていたので、僭越ながら指摘させて頂きます。

ボーナスディスクばっかり聴いています。本当にやりたい事をやったのが、この3曲のようにも感じます。楽器が鳴っているし、ヴォーカルも歌ってるなぁと。次のアルバムの予告編っていうのはぼくも感じています。

書き込みありがとうございます。
>Korokuさん
モダンな味付けはリック・ルービンのアイデアかとも思いましたが、そもそも『Forbidden』などでもやっていましたね。今回のは成功していると思います。ライヴはオジーのバンドの人が叩いているみたいですが、レコーディング・ドラマーをブラッド・ウィルクにしたのも現代的な感覚を意識したのかもしれません。その名前の御指摘もありがとうございます。修正しました。
>LIFEさん
昔のを好きなファンの気持ちを考慮しながら・・・というのが本編でしょうね。次もやる気満々!という意欲がボーナス・ディスクに表れています。

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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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