なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

HOWL『Bloodlines』

HOWL『Bloodlines』


米国東部ロードアイランド出身のヘヴィ・ロック・バンドによる3年ぶりのセカンド・フル・アルバム。
前作『Full Of Hell』で活躍していた女性ギタリストの姿は残念ながら見えないが、
新たなギタリストを迎えた4人編成でレコーディングされている
(HOWLのfacebookによれば現在はもう一人ギタリストが加わっているようだ)。

基本的にドゥーム・ロックをベースにしたアルバムではある。
だからこそ、
SHADOWS FALLHATEBREEDをはじめとする2000年代以降のメタル/ハードコア作品でお馴染みの
ゼウスがプロデューサーというのは驚きだ。
本作リリース元のRELAPSE Records周辺のストーナー風味のヘヴィ・ロックとは水と油の
タイトな音作りで縁がなさそうな人選だからである。
だがメタリックな方向性だからゼウスを起用してゼウスの影響でよりソリッドになり、
相乗効果で明快な仕上がりになっている。

NEUROSISISISのような反復の進行は減ってフックが増した曲作りになっているが、
楽曲は様々なメタル・リフのアマルガムである。
いかにものドゥーミーな曲で終わらず、
スラッシーな曲あり、
ブラスト・ビートを使った曲あり、
メタル・クラストのテイストの曲あり。
MASTODONやHIGH ON FIREのテクスチャーでツイン・ギターのハーモニーを聴かせたり、
BOLT THROWER風のツイン・ギターを活かしたグルーヴで持っていったりもする。

前作ではメンバーのうちの3人がヴォーカルをとっていたが、
本作でヴォーカルのクレジットがあるのは一人だけで声の焦点が絞られている。
歌詞も鋭角性に富み、
音と共振したカッコいい生のフレーズの連発だ。

ぶっとい釘であんたの棺の急所を貫くクールなロック・アルバムである。


★HOWL『Bloodlines』(RELAPSE RR7210)CD
丸尾末広のアメリカン解釈みたいな画で彩る12ページのブックレット封入で、
ブラケースの上を飾る“帯”付の約40分10曲入り。
受精したくてウズウズしている百万の精子に囲まれているみたいなCD盤のデザインも粋である。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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