なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

RUNAWAYS『Live Cleveland 1979』

RUNAWAYS『Live Cleveland 1979』


LA出身のガールズ・ロック・バンドのタイトルどおりのCD。
曲名以外のクレジットはほとんどないが、
シェリー・カーリー(vo)が去った後の4人によるライヴなのは間違いない。
観客の歓声などはほとんど聞こえてこない仕上がりで音質良好だ。

シェリーがいなくなってからレコーディングした
サード『Waitin' For The Night』(77年)と4作目『And Now... The Runaways』(78年)の曲がない。
ファーストの『Runaways』(76年)に収めていたVELVET UNDERGROUNDの「Rock & Roll」や、
ジミ・ヘンドリックスで知られる「Wild Thing」のカヴァーはやっている。
曲作りにあまり貢献してなかろうがRUNAWAYSの潤いの元だったシェリーがいなくなったためか、
ジョー・ジェット(vo、g)のテイストが強まった激しいロック色の濃いサウンドで、
焼け焦げる2本のギターとヘヴィなリズム隊の音で迫る。

タイプは違うにしろ解散後に
ジョーン・ジェットとリタ・フォード(g、vo)が男性的な音の方向に進む予告篇のようでもあり、
その二人の志向性のパンク・ロックンロールとハード・ロックが交じり合うと同時に相殺もして、
初期のハジけた感覚が薄らいでいる。
ジョーンがメインでとるヴォーカルをはじめ
本格派として突き進もうとしたかのような気概と気負いが気持ちいいほど重苦しく、
“分裂”直前の活動末期ならではの余裕のないギリギリ感がたまらない。
息が詰まるほどだ。

このままバンドが続いたらストロングな音になっていったことも想像でき、
あらためてすごいバンドだったんだなと思わされる。
RUNAWAYSの魅力全開!とは言わないが、
リアルな記録としてファンは要体験の一枚。


★RUNAWAYS『Live Cleveland 1979』(PLASTIC SOHO PLSOH0006)CD
スリップ・ケース付。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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