なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

NIGHT BIRDS『Born To Die In Suburbia』

NIGHT BIRDS 2


米国ニュージャージー州出身のハードコア/サーフ・パンク・バンドが、
NOFXのメンバーのレーベルからの7”EP『Maimed For The Masses』に続いて出したセカンド・アルバム。

むろんサーフといってもVENTURESやディック・デイルみたいなのでなく(それはそれでイイのだが)、
ハードコア・パンク以降の曲のスピード感と音の粗さで疾走する。
AGENT ORANGEやDEAD KENNEDYSの初期、ADOLESCENTS、D.I.、GERMSといった
80年前後のカリフォルニア・パンクの多様なサウンドが彼らの重要な肝だろう。
といっても気候などが違うからかカラッとしてなくて翳りと重さが魅力で、
RAMONESやDAMNEDのパンク・ロックンロール・テイストも炸裂。
音が太いのはベーシックなブルースを踏まえた演奏だからだし、
音の強度はやはりハードコア譲りだ。
80年代のボストンやニューヨークのハードコアの筋肉も
ミディアム~スロー・テンポの曲で密かに息を荒くしている。

歌詞はアルバム・タイトルのイメージで大げさなテーマを扱ったりはしてないが、
“自己去勢”などの性にまつわるネタをいくつか含むブラック・ジョークも面白い。
ヴォーカルはわざとらしい歌い方なんてしない。
“反体制の様式美”なんか気取らずに本心から出た気持ちを自分自身の言葉で書いた歌詞だから。
周りに流されない正直な表現が一番。
“他人は他人、俺は俺”の“ファック・ユー”アティテュードがさりげなくハジけるアルバムだ。


★NIGHT BIRDS『Born To Die In Suburbia』(GRAVE MISTAKE GRAVE065CD)CD
約30分14曲入り。
少なくてもCDフォーマットのものの歌詞は手書き書体の小さな文字で印刷されている。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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