なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

le son de l'os『old sun』

le son de los


長谷川裕倫(あぶらだこ)とKito-Mizukumi Rouberや長谷川静男をやっている内田静男(b)、
90年代にグレイトなカセット作品を出していたonna kodomoの元メンバーの長谷川祐子(voice、g)、
“現代即興”の主宰者でもある出口雅浩(g)によるle son de l'os(ルソンドゥロス)が、
昨年アメリカのレーベルからリリースしたセカンド・アルバム。
約37分4曲入りだ。

アコースティック・インプロヴィゼイションと言いたくなる演奏と一種の“歌もの”のブレンドで、
LED ZEPPELINの静かな曲がたおやかになったようなトラッド感も淡く滲み、
奥深いにもかかわらず入り込みやすい。
トニー・コンラッドやVELVET UNDERGROUNDみたいなドローンの音圧とは違い、
文章の行間のように音の“間(ま)”が雄弁に語る音楽である。
静謐な響きの力もあらためて思わされる。

パティ・ウォータースが和の情趣で研ぎ澄まされたようなヴォイスにもヤられる。
言葉を発しているのかどうかわからない喉はすすり泣きにも聞こえ、
作為がないから艶めかしくもある。

楽器からも幽玄な“歌心”がゆっくりと湧き上がり、
意識してないとしても天然の侘び寂びのサイケデリック感覚がゆっくりとあふれてくる。
シルクスクリーンのジャケットも含めて、
“骨の音”を意味するバンド名にふさわしく“生”の震えの一枚。


★le son de l'os『old sun』(NEW VAGUE VN-001)LP


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://hardasarock.blog54.fc2.com/tb.php/1166-054b35d5

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (10)
HEAVY ROCK (241)
JOB/WORK (289)
映画 (242)
PUNK ROCK/HARDCORE (0)
METAL (42)
METAL/HARDCORE (47)
PUNK/HARDCORE (405)
EXTREME METAL (128)
UNDERGROUND? (93)
ALTERNATIVE ROCK/NEW WAVE (120)
FEMALE SINGER (42)
POPULAR MUSIC (25)
ROCK (82)
本 (9)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

FC2Ad

Template by たけやん