なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

映画『ライフ・フィールズ・グッド』(注:2014年12月に日本ロードショーされた際の邦題は『幸せのありか』)

ライフ・フィールズ・グッド


先週土曜日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで開催中の“ポーランド映画祭2013”が今年も好調だ。
“黒系パンク/ハードコア”好きということがファッションでわかる方も二人2日連続で来ていたし、
80年代から世界的に活躍中のクレイジーな某奇才ミュージシャンの方も『サラゴサの写本』を観に来ていて、
満足げに感想を語ってくれた。


それはともかく現時点で二日目まで全8本を観て、
幼少期より脳性小児麻痺の障害を持っている男性の実話が基で日本初公開の
『ライフ・フィールズ・グッド』には感動を超えて特にグサッ!とヤられた。
大まかな映画の内容は、
http://www.polandfilmfes.com/program.html
の一番下を見ていただけるとさいわいである。
今あまり余裕がないので紹介文も短くてスイマセンが、
1万字は書けるグレイトな映画だ。

気合い入った役者、
絶妙の脚本、
さりげない音楽、
スクリーンで上映する必然性に満ちた見る者を引き寄せるカメラ、
ぜんぶ満点である。
“心の声”の挿入の仕方もお見事。
ユーモア&ペーソスや憂いを秘めた映像でポーランド映画の伝統を感じさせるところにも痺れた。

EXPLOITEDの名曲「Sex & Violence」をイメージすると書いたら誤解を与えかねないが、
そんなふうに本能で生きる正直な男性の半生を描く物語。
ウソがない。
本音で勝負する。
ネタバレを避けるために伏字にするが、
“○○フェチ”で笑いを誘い、
父親からの教えの“屈しない”“大丈夫”という心意気に貫かれた鋼のプライドで生き抜く。

エッチな小ネタもなかなかストレートだが、
父親から“伝授”された怒りの表し方がもっと強烈である。
否応無しに“全身表現”になる肉体派。
助けを借りつつも慣れ合わず、
底知れぬフラストレイションをエナジーにしてたった一人で個人の“闘い”を続ける直情派。
『先祖になる』を思い出したが、
その“主演”の佐藤直志さんがパンクなら、
この『ライフ・フィールズ・グッド』の主人公はまさにハードコア・パンクである。
徹底した“ファック・ユー!”アティテュードに目が覚める。

今回残された上映は12月11日(水)の13時からの1回のみだが、
観られる方は是非。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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