なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

ETERNAL ELYSIUM(3/3)ディスク・セレクションその2

HIGHFLYER-CD.jpg
★『Highflyer』(CARNUCOPIA CRCD-004)CD[2012年]
2012年の4~8月に岡崎(vo、g)の録音とミックスとマスタリングで作り、
大日本プロレスの石川晋也選手のテーマ曲をタイトルにした23分4曲入り。
クニ河内の作曲でFLOWER TRAVELLIN' BANDもやった日本語の曲「Map」も収め、
ネイティヴな英語を話す女性のタナ(b、vo)が日本語で歌を入れるパートも生々しい。
「Map」は1月13日のライヴでもアンコールで披露していたが、
その日FLOWER TRAVELLIN' BANDの曲では「Hiroshima」もカヴァーしていた。
東日本大震災後とFLOWER TRAVELLIN' BANDのシンガーのジョー山中の死後に
岡崎の中でカヴァーをするアイデアが降ってきて、
彼らの曲を後世に伝える使命感を自負しながらやっている。
3曲目の「Circulation」は日本語と英語が混ざった歌詞で歌われ、
ラスト・ナンバーは東洋っぽいインスト・ナンバーだ。
CDならではの鮮やかな音の質感のデジパック仕様である。


2012-AscendingCirculation.jpg
★w/SARDONIS『Ascending Ciculation』(HYDRO-PHONIC HPR-258)split 10”EP[2012年]
1曲提供したベルギーのインスト・バンドであるSARDONISとのスプリット盤で、
ETERNAL ELYSIUMは2012年に岡崎が録音とミックスとマスタリングを行なった2曲を収録。
本作の「Circulation(Jun Kan)」は、
『Highflyer』に収めた「Circulation」と演奏的にはほぼ同じながらアナログ向けのミックスになっている。
ちなみに各々1曲ずつ加えられてドイツのレーベルから出たCDヴァージョンの方は
この10”レコードの方のミックスにCD向けのマスタリングを施したらしく、
他のバンドのレコーディング・エンジニアも務めるリーダーの岡崎ならではのこだわりだ。
「Unbound(Kai Hoh)」「Circulation(Jun Kan)」という具合に、
曲名のクレジットに“和訳のローマ字”が付されているのも興味深い。
“ETERNAL ELYSIUM(≒永久の極楽浄土・理想郷、)”という名を自ら背負ったバンドならではの重みが響き、
この2曲からドゥームとお経や声明(しょうみょう)の接点が見えてくるのはぼくだけではないだろう。
それすなわちサイケデリックであるが、
2曲目のハードコア・パンクな加速感もたまらない。
インナーシート封入。


HIGHFLYER LP
★『Highflyer』(HEAD & SPIN HSLP 329)12” mini LP[2013年]
上で書いた同タイトルのCDヴァージョンの4曲に2013年に完成させた2曲を加えて、
今年1月のオーストラリア・ツアーに合わせて別ジャケットでリリースした約33分6曲入り。
その追加曲のうちの一曲「Behind」の歌詞は一層スピリチュアルで、
「Circulation」と共にディープな示唆を与える日本語と英語が融合混ざっており、
もう一曲はインスト主体ながらヴォイスも挿入されている。
歌詞が載ったインナーバッグ(紙製のレコード袋)付なのも衝撃的だ。
今までETERNAL ELYSIUMが歌詞を公開した作品は96年のファースト・アルバム『Faithful』だけである。
以前は今ほど歌詞にストレートな思いをぶつけることはなかったらしく、
今回載せた理由は歌詞の言葉を読んでほしかったからというストレートな動機からであった。
要は本気でメッセージを伝えたい気持ちが芽生えたということだ。
だがむろん頭デッカチなやつじゃない。
すべてに血が流れて肉が付いた言葉。
だからロックなのである。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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