なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

LIGHTNING BOLT 2009年11月15日 at 東京・新代田FEVER

LB2009.jpg


リリースしたばかりのアルバム『Earthly Delights』を引っさげて、
LIGHTNING BOLTが3度目の来日公演を敢行。
日本ツアーの終盤のライヴに行ってきた。


EL ZINE誌の次号用の某インタヴューを終えてから着くとD.M.B.Q.のパフォーマンスの途中で、
会場のドアを開けると人の壁であった。
計4日間設けられた東京公演の中でも一番キャパシティが大きいと思うが超満員だ。
飲み物をゲットすべく人の中をかきわけ、
ステージ向かって右側のドリンク・カウンターにたどり着いてそのまま背もたれにして臨むことにした。
ステージ向かって左側のフロアーにLIGHTNING BOLT用の機材等が設置されていて、
そこも人が一杯だったからD.M.B.Q.の終演後すぐスタートというわけにはいかなかったが、
音と同じくダラダラせずに短時間で“稲妻”の轟きが始まった。

LIGHTNING BOLTは客電を半分ほど点けたままお客さんと同じ高さのフロアーでライヴをする。
混みまくっていたからぼくの位置からはメンバー2人の姿はまったく見えず。
他の観客の大半も見えてなかっただろう。
ある意味“主客逆転”みたいにステージに上がって観ている人もたくさんいた。
むろん演奏している姿も実はメチャクチャかっこいいバンドだからじっくり見たい気持ちも強かったが、
不思議とあまり退屈はしなかった。

前回の来日時はメンバー2人の間近で観すぎて周りのお客さんの様子はほとんどわからなかったが、
とにかく目の前でお客さんが揺れる揺れる揺れまくるのだ。

ピースフルなクラウド・サーフは頻発しつつも、
バンドがステージに上がってないと飛ぶ気持ちにならないのか基本的にダイヴは無し。
それっぽいモッシャーとは対極のお客さんで埋め尽くされていたからか、
アメリカでのメタルコアのライヴみたいなプロレス紙一重の暴力的な客のノリも無し。
“なんでもいいから暴れればいい!”みたいなワドサラシいノリも無し。
モッシュ・サークルみたいに奇妙なルールなんかも無し。

けどみんなバラバラなのにハーモニーが生まれていた。
猛烈に加速するLIGHTNING BOLTのサウンドがすべてを解き放っているかのようだった。
電磁波みたいな響きの音と声。
緩急のパートを織り交ぜて反復を多用する緻密な曲。
もう嫌でもカラダが動いちまうのだ。

パンク・ロックは大好きだが、
“言い訳”の多いパンクにはウンザリさせられる。
言い訳だの能書きだの戦略だのは結局頭デッカチの裏返しだから。
LIGHTNING BOLTはインテリジェンス(≠知性)に富むバンドだが、
かなりの肉体派でもある。
自分らが放電する音に対しての絶対的な自信と音楽そのものに対する絶対的な確信に貫かれ、
延々と空気を振動させるヴァイブレイションが目に見えた。


アンコールを含めて1時間以上はやっただろうか。
日本の南の方を回って10日以上ライヴを続けてきたにもかかわらず、
どう考えても運動量がハンパじゃないパフォーマンスにもかかわらず、である。
恐るべし。


スポンサーサイト

コメント

LIGHTNING BOLT

11月13日(金)の NEST参戦して来ました。
素晴らしいパフォーマンス。
精神と体、ギリギリの‘熱‘を 否が応でも 見せつけられたLIVEでした。自分は 2列目で、ステージなし、柵なしの 客とアーティスト 同じ目線での対峙のLIVEに
昨年 年末に行った ANTIのGAUZEワンマンのLIVEを 思いだした次第です。
EL ZINE NO1 楽しく拝見させていただいております。 

RYOCRUDOさん、いつもありがとうございます。
客と同じ“高さ”というのは彼らのライヴのポイントの一つですね。ああいう状況なのにいい意味で秩序が保たれているというのは、色々な意味で理想の世界だとあらためて思いました。
音楽性が違うとはいえ、LIGHTNING BOLTとGAUZEとが近いラインで感じられるのも確かに!です。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://hardasarock.blog54.fc2.com/tb.php/125-a93c7e47

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (9)
HEAVY ROCK (241)
JOB/WORK (291)
映画 (254)
PUNK ROCK/HARDCORE (0)
METAL (43)
METAL/HARDCORE (48)
PUNK/HARDCORE (413)
EXTREME METAL (129)
UNDERGROUND? (95)
ALTERNATIVE ROCK/NEW WAVE (121)
FEMALE SINGER (42)
POPULAR MUSIC (25)
ROCK (83)
本 (9)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

FC2Ad

Template by たけやん