なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

DEATH『Ⅲ』

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デス・メタル・バンドのDEATH
よりも早くDEATHという名で活動し、
PURE HELLよりもBAD BRAINSよりも早かったアフリカン・アメリカンのロック・バンドでもある、
米国デトロイトの三兄弟によるDEATHのリイシュー第三弾。

75年の3曲、76年の1曲、80年の3曲、92年の2曲で構成したCDで、
曲が時系列に並べられてないにも一つの流れになっている。
たとえ録音時期が散っていようが一貫した精神性の命ずるまま、
一枚のアルバムとしてDEATH自身がしっかり“プロデュース”した作品である。

ギター・インスト・ロックンロールで幕を開けてサーフ・パンクっぽい曲に続くが
最初のリイシュー盤『...For the Whole World To See』のような“パンク・ロック前夜の曲”は少なめで、
クールな佇まいのソウルフルな仕上がりと言える。
コーラスと美しいハーモニーを聴かせる曲でもグルーヴィな曲でも、
ブルースを突き抜けて研ぎ澄まされたギターが目立つ。
全体的にまったりしたレイドバック風味で、
穏やかなギター独演に続いて最後に収められた再編後の録音の曲は
ジョン・フォガティみたいなアメリカン・ルーツ・ミュージック・テイストだ。
ギター・インスト・ナンバー2曲以外の曲の歌詞も“ファック・ユー!”アティテュードではなく、
ソウル・ミュージックのポジティヴなスピリチュアリティに貫かれている。

MC5やSTOOGESから影響を受ける以前からDEATH自身の中で鳴っていた
スピリチュアルでオーガニックな音楽が息づく、
“アメリカン・ロック”のミッシング・リンクの一枚。


★デス『Ⅲ』(Pヴァイン PCD-17676)CD
約38分9曲入り。
日本仕様版は帯付で、
ライナーや歌詞とそれらの和訳が載った四つ折りインナーシート封入。


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コメント

古き良きデスメタル

行川さんの文章にCARCASSやANAL CUNT、そして今回のDEATHなど古き良きグラインドコアやデスメタルが登場すると、やはりニンマリと落ち着きます。50代半ばを通り越し、ますますブルータルな音楽を求めていますが、やはり昔を懐かしみながら、少し落ち着くにはこの手のバンドが丁度いい、と気付かせて頂きました。
私のブログもお暇な時に、是非読んで頂けると幸いです。

↑本文読んでねーの?

書き込みありがとうございます。
増田恵一さん、御指摘されているようにこのDEATHはチャック・シュルディナーのDEATHではないです。とはいえ増田さんもREALのイメージからかけ離れたそういう音楽を色々聴いてきたんですね。いわゆる落ち着く音楽ではないですが、挙げられたバンドはぼくも聴くと落ち着きます。

今回はバッドブレインズみたいなバンドのリイシューの紹介ですよね。行川さんの文章の中には、古き良きバンド名が散りばめられている、ということを伝えたかったのですが、私の文章は確かにそう伝わらないですね(泣)。私はドラマーからギタリストになって、趣向がパンクからメタルよりになりました。しかし、私の世代は以外と最後は弾き語りにいっちゃってるようです。リップクリームのジャジャさんや石井明夫さんともたまに一緒にやります。私も弾き語りでREALの「NATION」をよく歌います。吉田が知ったら怒るかな。笑

増田恵一さん、書き込みありがとうございます。
演奏オンリーの人はともかく、+歌でも伝えたい人は弾き語りもやるようになる人は多いですね。
吉田さんはここを見ている可能性がありますからREALのカヴァーをしていることはもう知られてしまったかもしれません。そういえば先日昔の日本のファンジン(ミニコミ)で調べることがあって、『修羅』で吉田さんと増田さんとおりもさんが対談している記事を見つけました。

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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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