なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

V.A.『時の葬列《30周年記念エディション》』

時の葬列


東京の“ダーク・ポスト・パンク系バンド”の
AUTO- MOD、SADIE SADS、MADAME EDWARDA、G-SCHMITTが2曲ずつ提供し、
84年の7月にSMSレコードからメジャー配給でリリースされたオムニバス・アルバム。


今回はリマスタリングされたSHM-CDと厚手の二つ折り紙ジャケットでのリイシューである
(オリジナルLPはシングル・ジャケット)。
LPに封入されていた4ページの歌詞カード(インナーシート)の4面すべての縮小版を
内ジャケット等に反映し、
帯の表のデザインもLPに準じている。
アルバムを締めるAUTO-MODの「Wandering Child」は、
“無修正LPオリジナル・ヴァージョン”が収録されている。

ぼくはLPでしか持ってないから以前のCDとの音質等の比較はできないが、
マスターがいいのかリマスタリング効果かSHM-CD効果か、
冷たい質感のデリケイトな響きの仕上がりがこのアルバムにふさわしい。


どのバンドもライヴでよく披露していた曲が多く、
どのバンドも2曲でキャラが伝わってくる。
インターネット以前の時代でインディよりメジャー配給が今の何十倍もの影響力を持っていた時代。
各バンドのアンダーグラウンドな性格上いわゆる上昇志向を持った人は少なかったかもしれないが、
ある意味“勝負を賭けた”ような必殺チューンばかりなのだ。
ほとんどはここでしか聴けなかった曲だし、
他のスタジオ録音盤にチープな音質や凝った作りで収められた曲もここではストレートだし、
インディ盤よりレコーディング費用もかけられたのかメリハリ十分の音質でリズムが強調されている。

一言でいえばダークなニューウェイヴ~ポスト・パンクだが、
ポジティヴ・パンク、ゴス/ゴシック・パンク、デス・ロック、インダストリアル・ロック・・・、
いや“東京ダーク・ウェイヴ”という言葉が一番しっくりくる。
このへんのバンドのライヴも通いつめたから個人的にもしみじみ聴いてしまった。

ちなみにG-SCHMITT以外の3組は復活して現在もライヴ活動をしている。


★V.A.『時の葬列《30周年記念エディション》』(SS Recordings SS-960)SHM-CD
約42分8曲入り。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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