なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

King Buzzo『This Machine Kills Artists』

DYMC-7025.jpg


MELVINSを31年率いてきて“バズ・オズボーン”とも名乗る米国北西部の男性音楽家による独演作。
92年にソロEPをリリースしているとはいえ
(その正確な名義とタイトルは不明だが名義はMELVINSでタイトルが『King Buzzo』という説が有力)、
ソロ・アルバムとしてはこれがファーストと言える。

全編アコースティック・ギター弾き語りで、
ところによってはニール・ヤングっぽかったり戦前のブルースっぽかったりもするが、
ヘヴィな音のバンド体制でアレンジすればMELVINSになりそうな曲だ。
味のあるヴォーカルもMELVINSと変わらないが、
もっとまっすぐ。
おどけた歌心で飄々かつ繊細に歌い綴る。

歌詞は不明だが、
POISON IDEAのアルバム・タイトル『King Of Punk』をもじったような「Useless King Of The Punks」をはじめとして、
MELVINSの曲と同じく人を喰った曲名だけでもどういうことを歌っているのか気になる。
アルバム・タイトルは本作の録音をしたトシ・カサイのライナーによれば、
米国の伝説的プロテスト・フォーク・シンガー・ソングライターである
ウディ・ガスリーの1943年の作品をもじったものとのことだが、
ガスリーが自分のギターにメッセージとして貼り付けていたフレーズの
“THIS MACHINE KILLS FASCISTS”をアレンジしたと思われる。
というわけで、
MELVINSとは一味違うガスリー譲りのプロテスト・スピリットが歌詞に表われている可能性もある。

ギターの弦の響きが強い。
この調子でリフを打つとMELVINSのヘヴィ・チューンが生まれるのだなとも納得できる一枚。


★キング・バゾ『ディス・マシーン・キルズ・アーティスツ』(デイメア・レコーディングス DYMC-7025)CD
二つ折り紙ジャケット仕様の約44分17曲入り。


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Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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