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パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

オリジナル・サウンドトラック『The Dance Of Reality(リアリティのダンス)』

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アレハンドロ・ホドロフスキーが監督(+例によって俳優としても出演)し、
昨年日本でも公開された最新映画『リアリティのダンス』のサントラ盤。

映画『リアリティのダンス』でアナーキスト役を演じ、
アレハンドロの四男でもあるアダン・ホドロフスキーが全面的に音楽を担当している。
アダンはこれまでに4作のアルバムをリリースしている本格派の音楽家でもあり、
本作には作曲の他に<All Songs Performed by Adan Jodorowsky“Adanowsky”>というクレジットもある。

たおやかで穏やか。
優雅という言葉も似つかわしい洗練された風情に包まれている。
『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』などで披露した父アレハンドロのクールな曲とは一味違い、
情緒豊かな作曲が身上と言える。
念のために書いておくと、
映画の中でアレハンドロの母親がセリフを言う時の“オペラチックな歌”は入ってない。
エキセントリックな曲やストレンジな曲が一つもない。
映画のタイトルの“ダンス”になぞらえるならば、
バレエのようなダンスの音楽に近い優美な佇まいを呈している。

村尾泰郎執筆のライナーで言及されているが、
これを聴いて僕もフェデリコ・フェリーニの映画を思い出した。
映画自体は例によってグロテスクな表現もテロリステイィックに挿入されているが、
映画『リアリティのダンス』のテーマはこのサントラのような麗しい響きなのだと実感させられる一枚。


★オリジナル・サウンドトラック『リアリティのダンス』(Pヴァイン PCD-17701)CD
映画場面写真で彩った16ページのブックレット封入の約28分16曲入り。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)、
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)、
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)<以上リットーミュージック刊>、
『メタルとパンクの相関関係』(2020年~BURRN!の奥野高久編集部員との“共著”)<シンコーミュージック刊>
を発表。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、ギター・マガジン、ヘドバンなどで執筆中。

https://twitter.com/VISIONoDISORDER
https://www.facebook.com/namekawa.kazuhiko
                                

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