なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

the 原爆オナニーズ『Back To Open House』

the 原爆オナニーズ『Back To Open House』


80年代の前半から名古屋を拠点に活動を続けるパンク・ロック・バンド、
the 原爆オナニーズの30年前のライヴを収めたCD。
ファースト・アルバム『Nuclear Cowboy』リリース2日前にあたる85年8月4日の地元でのステージだ。
この時のメンバーは『Nuclear Cowboy』をレコーディングした4人。
現在もバンドを率いるタイロウ(vox)とエディ(b)の他に、
the 原爆オナニーズのギター・サウンドの楚を築き上げたシゲキ(g)と、
短期間の在籍だっただけにライヴ・テイクが貴重なタツヤ[中村達也](ds)がメンバーだった頃の
パフォーマンスである。

“発掘音源”ならではの音質だが、
全パートちゃんと聞こえてきて、
ぐつぐつ煮立っとるヘヴィ・サウンドだ。
ミゾオチに叩きこんでくる手数の多いドラムの音色も『Nuclear Cowboy』よりナチュラルに聞こえる。
日本のパンク/ハードコア系の新録CDに多い平板な音ではなく奥行きもたっぷりの音像である。

ライヴであまり聴けない“ポスト・パンク・チューン”「Propaganda」が貴重だ。
今や観客からのリクエストが多い外道の「香り」をこの頃からカヴァーしていたことも興味深く、
しかも1曲目になっている。
YARDBIRDSのヴァージョンで知られる「Train Kept A Rollin’」もやっている。
もちろんRAMONESのカヴァーも3曲披露し、
『Nuclear Cowboy』に収めた「Do You Remember Rock 'N Roll Radio」や、
「Psycho Therapy」といった彼らのライヴでのお馴染みの曲はともかく、
「Pinhead」はかなりレアだ。

実際のステージではひんぱんに挿入されるMCは彼らの他のライヴ盤同様にカットされ、
観客の歓声もほとんど聞こえてこないが、
the 原爆オナニーズが“パンク”というより“パンク・ロック”であることがよくわかるワイルドな一枚。


★the 原爆オナニーズ『バック・トゥ・オープン・ハウス』(アルケミー ARCD-240)CD
タイロウとエディのライナー封入の厚手の二つ折り紙ジャケット仕様の約36分13曲入り。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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