なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

BLACK BREATH『Slaves Beyond Death』

BLACK BREATH DYMC-254


ツイン・ギター体制でヴォーカル専任のシンガーも擁する5人編成の
米国シアトル出身のダーク・ヘヴィ“ハードコア/パンク・メタル“バンドによる、
『Sentenced To Life』以来の約3年ぶりのサード。
ファースト・アルバム『Heavy Breathing』(2010年)以来の付き合いの
カート・バルー(CONVERGE)が今回も録音と共同プロデューサーになっており、
重量感バッチリで聴き応えありありの仕上がりだ。


ENTOMBEDをはじめとするスウェーデンの伝統的なデス・メタルが基本、
つまり初期デス・メタルとMOTORHEAD直系のロックンロールのブレンドの“Death ‘n’ Roll”サウンドが核で、
DISCHARGE直系のハードコア・パンクも交わっている。
さらにデス・メタルとブラック・メタルがファックしたギターが軋みを上げつつ、
BLACK SABBATHに似たバンド名を付けているだけに当然ヘヴィ・スロー・リフも随所で黒光り。
ときおりブラスト・ビートもブチ込まれ、
『Heartwork』以降のCARCASSの疾走感とギター・ソロも挿入される。

爆走感をキープしつつ、
アルバム全体のドラマチックな構成をはじめとして本作ではヘヴィ・メタリックな展開を強めている。
全曲5分台から7分台の間という具合に、
曲が長くなってじっくりと練り上げたソングライティングも象徴的である。
特に80年代のMETALLICAを想起する。
とりわけリリカルなギター・パートにその色が濃く、
8分近くに及ぶラスト・ナンバーは『Master of Puppets』収録の「Orion」の流れを感じさせるほどなのだ。

ところによってG.I.S.Mを思い出すヴォーカルが放つ歌詞も含めて
メタル・パンクならぬパンク・メタルな充実の一枚。
というか何もかも内向き志向で小ぢんまりしている世の中だけにスケール・アップがうれしい。
メタルもパンクもひっくるめてロック!でいいじゃないか。


★ブラック・ブレス『スレイヴズ・ビヨンド・デス』(デイメア・レコーディングス DYMC-254)CD
8ページのブックレット封入の約50分8曲入り。
日本盤は歌詞の和訳付で10月7日(水)発売。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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