なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

加藤崇之『PEPETAN』

加藤崇之『PEPETAN』


1955年生まれの音楽家・加藤崇之(g)が、
昨年9月9日に横浜FarOutで行なった独演ライヴを収めた約47分6曲入りのCD。
ガット・ギターのアルバムとしては、
泉邦宏主宰のキタカラ・レコードからの『天国への最後の階段』以来になる7年ぶりの2作目だ。

トリオねじなどでのバンド活動を含めて色々な音楽をやり、
特異なエレクトリック・ギター・サウンドも鳴らしてマニアをうならせる奇才だが、
このCDはお子さんからお年寄りまで楽しめるアルバムだ。
それこそNHKかどこかの風景番組や旅番組のバックにもふさわしい。

チェット・ベイカーのCDを思わせるやわらかな曲で始まるが、
渋さ知らズが演奏している加藤作曲の2曲目の「皇帝」と同じく和の情趣がさりげなく滲み出ている。
加藤のバンドの一つのSHOOMY BANDでもやっている「ペペタン」では
攻撃的なほどテクニカルな演奏も飛び出すが、
あくまでもダイナミックでスリリングな“肉体の音”だ。
その一方で、
ジャズのスタンダード・ナンバーの「Body And Soul」、
アントニオ・カルロス・ジョビンのボサノヴァ代表曲の「Wave」、
童謡の「夕焼けこやけ~七つの子」では、
原曲のメロディやリズムを尊重しつつ新しい“生”の息をやさしく吹き込んでいる。

ライヴ録音でもデリケイトな響きそのままで仕上げられている良盤。


★加藤崇之『PEPETAN』(地底 B66F)CD
加藤が描いたジャケット画が淡い色合いで印刷された紙質で内側にセルフ・ライナーが載ったデジパック仕様。


スポンサーサイト

コメント

いつも読んでます

ブログいつも読んでます。
行川さんの文章を読みたいのですが本とか書かないのですか?
雑誌だと短いレビューが多くて物足りません。

Re: いつも読んでます

美々さん、書き込みありがとうございます。
たしかに最近は雑誌で長いのを書くことがあまりないですね。
本は、ブログ左上のプロフィール欄の3冊以降出していませんが、ちょっと考えています。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://hardasarock.blog54.fc2.com/tb.php/1660-a64642b1

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (9)
HEAVY ROCK (237)
JOB/WORK (285)
映画 (235)
PUNK ROCK/HARDCORE (0)
METAL (41)
METAL/HARDCORE (47)
PUNK/HARDCORE (395)
EXTREME METAL (127)
UNDERGROUND? (84)
ALTERNATIVE ROCK/NEW WAVE (117)
FEMALE SINGER (41)
POPULAR MUSIC (24)
ROCK (76)
本 (9)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

FC2Ad

Template by たけやん