なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

ScreenTones『孤独のグルメ シーズン5 オリジナルサウンドトラック』

2ScreenTones『孤独のグルメ シーズン5 オリジナルサウンドトラック』


テレビ東京系で放映されているシリーズ・ドラマ『孤独のグルメ』のサントラの第五弾。
昨秋から今年の元旦にかけてオンエアされた“シーズン5”の音楽を、
原作者の久住昌之(g、syn、vo)が率いるThe ScreenTonesがやっている。

今回も曲によって作曲者と演奏者が異なりバンド・メンバー全員での曲はほとんどないが、
“大衆グルメ”の味わいは健在。
アコースティック/エレクトリック・ギター、シンセサイザー、ヴォイス、ソプラノ/テナー・サックス、
ホウィッスル、リコーダー、プログラミング、ウクレレ、バンジョー、パーカッションなどが使われ、
ゲストの田島朗子がヴァイオリンを演奏している。

サントラという性格上小曲も含む彩り豊かな流れで、
サーフ、童謡、ジャズ、R&B、スカ、ブラジル音楽、民俗音楽、ファンクなどなどが
ちょっとずつCDの“弁当箱”を賑わし、
古き良きポピュラー・ミュージックのオリジナル曲で色とりどりだ。
人間が食べられるために命を止められた動植物に対する敬意に基づく食事のマナーみたいに、
ちゃんと品がある。
和洋中華など色々と日本風に調理した料理と同じく音楽も日本の味でアレンジ。
斬新な音楽ではないかもしれないが応用力に舌つづみである。

「五郎のラグタイム」「夕焼けカントリー」「大陸ンマヤ」「西荻モロッカン」「ペルシャ絨毯」
「台北ストレンジャー」「台北快晴」「茉莉花茶」「さびれたブルース」
といった曲名からもイメージできる味が体の中に広がる。
四つ折りジャケット/“インナーシート”には、
当該ドラマで扱われたと思しき料理の写真がモノクロで載っている。
ほとんどは東京近辺のお店の料理ながら台湾と北海道で撮られた料理も収め、
その大半はいわゆる大衆食堂の料理ではないかもしれないが、
庶民がちょぴっと奮発して食べるそういう料理同じく、
庶民がちょぴっと頑張って洒落たような音楽なのだ。

ほのぼのと鼻をくすぐってリリカルながら快活で、
音の仕上がりは迫力あり、
クリアーな音の仕上がりでアタック感バッチリ。
スタイルは全く違うが、
ポピュラーな雑食性と肉食性がジョン・ゾーンの色々なアルバムも思い出す一枚だ。


★スクリーントーンズ『孤独のグルメ シーズン5 オリジナルサウンドトラック』(地底 B65F)CD
約56分31曲入り。
“ボクはJASRACによる著作権管理に関して疑問をもち~”という、
『孤独のグルメ オリジナルサウンドトラック』のシリーズの楽曲使用に対する考え方を久住が綴った紙片が
今回も封入されている。


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コメント

孤独のグルメ シーズン5 サントラ

先日連投大変失礼致しました。
嬉しさから、家内・両親、兄弟・友人達に自慢し捲くってやりました。皆一様に『良かったねえ』と優しいんですよコレが。(。-_-。)
孤独のグルメは原作もテレビもなかなか良い!と感じ一目置いてます。
テレビの方は、大スター松重氏が楽し気に演じておられ、肩の力を抜きつつも要所要所で年季入った演技で纏めに掛かる、人気も納得の作品であるなと思い、原作はオリジナルならではの強い輝きで持って『原作も
良いだろう?ウオォォォん!』と揺さぶりを掛けて来る為、両者甲乙つけ難く気が付いたら収集癖に火が付きそうになってしまいます‼️
気に入る物にジャンルは問わない事に気付く、不惑の歳です😷

Re: 孤独のグルメ シーズン5 サントラ

あわだまんさん、書き込みありがとうございます。
以前どこかに書きましたが、孤独のグルメも原作やテレビを見ていません。漫画は以前一種のコレクターだったぐらいですしテレビも決して嫌いではないのですが、なかなか手が回りません。あわだまんさんのコメントを読んでいると見たくなりますね。聴いていると見た気になるCDでもあります。
ただ「気に入る物にジャンルは問わない」という意識は、十代の頃と違って強くなっています。特定の「色」しか聴かないとかは結局自己保身でしかないと気づいたのと、何にしても体裁を取り繕ってそれっぽく見せているもののウソに気づいたことが大きいです。

こんばんは。

私も漫画、ドラマ共に見たことがないのですが、久住昌之氏の音楽には惹かれるものがあります。

ツイッター(私自身は全くつぶやかない女なのですがが)で地底レコードさんをフォローしてて、このアルバムを知ったのですが、

> 庶民がちょぴっと奮発して食べるそういう料理同じく、
> 庶民がちょぴっと頑張って洒落たような音楽なのだ。

と言ふ行川さんの表現に、益々興味が膨らみました~~!

ありがとうございましたm(_)m

Re: タイトルなし

yuccalinaさん、書き込みありがとうございます。
ローカルなネタですが、
久住さんの音楽と、この番組で扱っていると思しき料理には、吉祥寺の匂いがします。というか吉祥寺の色々な飲食店の雰囲気があります。このシリーズのサントラ盤CDが毎度人気なのもうなずけます。
今までの映画の書き込みのイメージで地底レコードのツイッターをフォローされているのはちょっと意外にも思いましたが、やっぱり作品の匂いで共通するものがありますね。

再びお邪魔します。

地底レコードさんは私がブログでフローリン・ニクレスクの記事を書いた時に、リツイート&フォローしてくださったのが縁で、フォローしております。偶然にも昔好きだったフェダインと関わり合いがあったりして、嬉しくなったりしました。

吉祥寺、西荻窪、高円寺あたりは学生時代から好きな街で、古着屋さんとかも行った場所ですが、後にMANDARA2でコンポステラを見たりと、縁がありました。

ロマやユダヤに越境音楽と、似た匂いがするんですよね。その辺りに引き付けられるのかもしれません。

yuccalinaさん、書き込みありがとうございます。
フローリン・ニクレスクは知らない方ですが、調べたら地底レコードのサイトでも紹介されていますね。フェダインは大好きだったな~。
> ロマやユダヤに越境音楽と、似た匂いがするんですよね。その辺りに引き付けられるのかもしれません。
なるほど、たしかに!
僕は子供の頃からJR「中央線」人間で、その周辺のノリが染みついています。吉祥寺は住んでから31年目で、MANDARA2は以前よく行きましたが、ここしばらくは行ってないです・・・。

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Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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