なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

SOURVEIN『Aquatic Occult』

SOURVEIN『Aquatic Occult』


90年代前半から地道に活動を続けている北カリフォルニア出身のスラッジ・コア・バンドの新作。 
2006年のCHURCH OF MISERYとのスプリット盤や一昨年のGRAVES AT SEAとのスブリット盤を含めて、
多数の音源を発表してきているバンドだが、
フル・アルバムとしては『Black Fangs』以来約5年ぶりで4作目に数えられそうな作品だ。

今回も素晴らしい。
昨年の2月から5月にかけてレコーディングされたアルバムだが、
CORROSION OF CONFORMITY(C.O.C.)のマイク・ディーンがSOURVEINと共にプロデュース。
奥行きのある不穏な音像に一発で飲み込まれる。
ドラムもC.O.C.のリード・ムリンが全面的に叩いており、
曲によって、
LAMB OF GODのランディー・ブライ(vo)、
AMEBIXのスティグ(g)、
元IRON MONKEYのディーン・ベリー(g)など、
普段なかなか一堂に会することがありえない豪華な面々が参加している。

初期にスプリット盤を作ったことのあるBUZZOV*ENやGRIEFに通じる
“出口無し”スラッジ・チューンの連発ながら、
時にリリカルでクールなリフも連発する侘び寂び十分のサウンドだ。
だらだら長い曲を続けることはなく、
こういう系統のバンドにしては曲が短めで根がパンク・ロックということがわかる。
と同時にドラマチックに展開する前に曲を終えてしまうところはパワー・ヴァイオレンス勢にも通じるが、
みんなで一つになることなんか知ったこっちゃないスラッジ・スビリットに溢れている。

絶妙のタイミングのドラムとギターのリズム・バランスに痺れ、
膨張気味の音のすき間から臭ってくるゆるさがたまらない。
底無しの泥沼に溺れ死にそうな音とヴォーカルは哀愁やさぐれ酩酊トーンで、
ダミ声に逃げずに終末の歌心もこぼれ堕ちる。
T.ロイ・メドリン(vo、g)による浮世を超越した魂と祈りの歌詞もクールだ。

映画と同じく音楽も滅菌されてない空気感が大切だとあらためて思う。
好きモノにはこたえらない中毒盤。


★SOURVEIN『Aquatic Occult』(METAL BLADE 3984-15448-2)CD
12ページのブックレット封入の約43分14曲入り。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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