なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

SECT『Sect』

SECT.jpg


The SECTといえば日本のパンク・バンドだが、
これは“The”が付かない北米の5人組のハードコア・パンク・バンドであるSECTのデビュー作。

CURSED~BURNING LOVEのヴォーカル、
EARTH CRISISのギターとベース、
UNDYING~CATHARSISのギター、
FALL OUT BOYのドラム、
というメンバーから湧いてくる期待をいい意味で裏切らない内容だ。

CONVERGEのカート・バルーがここ数年の間にレコーディング・エンジニアを務めてきた、
“激情メタリック・ダークネス・ヘヴィ・ハードコア・パンク・バンド”たちを思い出す。
でも2人のギタリストがミックスとプロデュースを手がけて生々しい音の仕上がりだ。
クラスト・コアといわゆるオールド・スクール・ハードコアのミックスに
ニュースクール・ハードコアとデス/ブラック・メタルが混入したみたいなサウンドが肝ながら、
ファストコアもドゥーム・メタルも強靭に引き寄せて自分らのものにし、
緩急織り交ぜた曲が長くないにもかかわらずドラマチックな構成で持っていく。

“×”も組み込まれたジャケットのアートワークからも想像できるように
“ヴィーガン・ストレート・エッジ”を自認するバンドではあるが、
歌詞にはポリティカルな色合いも濃い。
だが陳腐な反体制ソングを超えて物事に真髄を直撃する。
“ヤツら”なんてハナっから相手にしてない。
面と向かった“俺”と“あんた”の問題であり、
結局は“俺”がどうするか、
そして人間がどうするかだから。

これぞハードコア。


★SECT『Sect』(ALLIANCE TRAX AT-1077)CD
歌詞が内側に印刷された三面デジパック仕様の約16分10曲入り。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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