なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

町田町蔵+北澤組『腹ふり』LP

腹ふり


92年にリリースされた町田町蔵+北澤組のデビュー・アルバムのLP。
トータル約76分の長尺だからLP1枚に収めるのは物理的に無理があるので2枚組でのリリースだ。


“WAX GREAT REISSUE 2016”というタイトルで、
徳間ジャパンコミュニケーションズ内のWAX Recordsから日本のバンドの名盤がLPでリイシューされているが、
その一環の発売だ。
CDはWAX Recordsからリリースされていたものである。
180グラム重量盤のレコードで、
ジャケットは英国アナログ盤を意識したというE式PP貼りと呼ばれる手触りがつるつるの光沢仕様。
新デザインの帯の裏には、
昨年の紙ジャケットCDリイシュー盤で僕が書いたライナーの抜粋が載っている。
制作関係者によれば昨年CDリイシューされた際のリマスタリングの音を使っているとのことだ。


初LP化作品だから今回の企画の中でも“最目玉”であろう。
もともとLP用に作った音を昨年のCDリイシュー時にリマスタリングして使った今回のシリーズの大半のLPとは違い、
これはもともとCD用にレコーディングした音のアルバムだ。
もちろんこれも昨年のCDリイシュー時にリマスタリングされた音が使われているが、
LPへの“変換”はまずまずである。
高音域の伸びはCDの方が鮮やかでかなりヴォリュームを上げるとやや“苦しげな鳴り”になるLPだが、
中低音域の粘り気は十分。
町田が北澤組のことを表すべくホメ言葉として使った“土人”の音がCDよりリアルに感じられる。
特にベースはCDより数段格別で痺れる。
LPで聴いたら70年代初頭のキャプテン・ビーフハートに加え、
『For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?』や「Where There's A Will..」の頃の
The POP GROUPを思い出した。

『腹ふり』を長年聴きこんでいる熱烈なファンの方は発見多数で買っても損は無し。
まさに昔の“銀塩写真”の引き伸ばしの如く適度に粒子が荒れた表裏のジャケット写真もいい感じの仕上がりだ。


★町田町蔵+北澤組『腹ふり』(徳間ジャパンコミュニケーションズ TKJA10086)2LP
曲名などがシンプルにクレジットされた四つ折りインナー封入の約76分15曲入り。
なお実際のジャケットの地の色は↑の画像より白っぽい。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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