なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

大西英雄×加藤崇之×棚田竜太『イエローなカード』

大西英雄×加藤崇之×棚田竜太


MONORAL ZOMBIEなどで多彩に活動する大西英雄(ds)と棚田竜太(b)、
同じく多彩な活動を展開している加藤崇之(g、metal percussion)が、
昨年10月4日に行なったライヴのCD。
分離が良くて弾力性もしっかり記録した明快な響きの音のレコーディング仕上がりだ。

いわゆるバンドとは違うのかもしれないが、
この3人は
本作の収録会場でもある東京・阿佐ヶ谷のイエロービジョンでコンスタントにライヴをやっていて、
その企画名が今回のCDタイトルにもなっている。


ファンク、ダブ、民俗音楽、ジャズなどなどの混じりっ気ありありのパワフルな雑種音楽だから、
ロックと言ってもいい演奏だ。
The POP GROUPや、
そこから派生したバンド群~MAXIMUM JOY、PIG BAG、RIP RIG + PANICも思い浮かぶ。

完全即興とのことだが、
やっぱり息がビシッ!と合っており、、
自由であることに甘えてダラダラした頭デッカチのインプロとは次元が違い、
筋肉が生きている豪快かつ繊細なダイナミック演奏だ。
躍り踊る抜けのいいドラム、
跳ねながらドライヴもするベース、
フリーキーに切り込みながら細胞分裂を繰り返すギターが
加速疾走してリスナーの中に攻め入ってくる。

完全即興とのことだが、
聴かせどころのフックを設けていて、
あらかじめ決めておいた曲名のテーマに沿ってインプロヴァイズしていったかのようにも聞こえる。
「大丈夫ネガティブ」「シリアルナンバー715」「ホーチンハラ賞」「ストレイト兄弟の憂鬱」
「ノーウェイ」「~幕間~」「トンファー右」「無意味雰囲気」「ワンドロップ未亡人 Part1/Part2」
といったナンセンスな曲名も妙にハマっていて、
一曲一曲に付けられた英語のタイトルにも頓智スパイスが効いている。
3人が描いたジャケットなどの落書き、
いやオギョーギのいい“グラフィティ”をデストロイ!する無秩序なイラストもハマった無頼な演奏である。

各曲のエンディングが潔いビシッ!とした編集で一気に聴ける胸のすく一枚。


★大西英雄×加藤崇之×棚田竜太『イエローなカード』(FULLDESIGN FDR-1033)CD
二つ折りのペーパー・スリーヴ仕様。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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