なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

太田惠資×加藤崇之×坂本弘道『ELECTRIC』

太田惠資×加藤崇之×坂本弘道


あまりどこかに所属することなく実に多彩な活動を繰り広げている自由人の音楽家3人が、
2014年の10月に行なったライヴを編集したCD。
1956年熊本生まれの太田惠資(ヴァイオリン、ヴォイス)は渋さ知らズにも参加し、
坂本弘道(チェロほか)パスカルズなどのバンド活動のほかに
友川カズキやUAなどのバックで演奏もして舞踊劇の音楽も担当し、
1955年生まれの加藤崇之(ギター、メタル・パーカッション)はこのブログでもお馴染みの奇才だ、

2年前の前作『ACOUSTIC』とは打って変わって“エレクトリック編”とのことである。
曲名から察するに全6曲すべてインプロヴィゼイションのようだが、
本作をリリースしたレーベルの主宰者の藤掛正隆による要所を押さえた簡潔なエディットも奏功し、
聴かせどころを設けた“曲”としてまとめられてCD全体で一つの流れを成している。
一つ一つの響きはシャープに研ぎ澄まされ、
けっこうリズミカルな音の中から彫りの深いメロディが滲み絞り飛び出してくる。

70年代のKING CRIMSONの静かなパート、
特に『Lizard』や『Island』あたりのムードも漂っている。
“数式”から解き放たれたロバート・フリップ(KING CRIMSON)みたいな狂おしいエレクトリック・ギターも聴きどころで、
ブルージーな鉛色のギター・ソロにも痺れる。
映画や演劇に使われるようなアンビエント・チューンも含むし、
フリー・ジャズとチェンバー・ミュージックが交錯したような演奏もスリリングだが、
野獣だか人間だかの叫び声みたいな音声も聞こえてくる飼いならされぬサウンドで、
ロックとしても楽しめる一枚。


★太田惠資×加藤崇之×坂本弘道『ELECTRIC』(FULLDESIGN FDR-2029)CD
薄手のプラケース仕様約44分6曲入り。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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