なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

木端微塵『ピンクの10月ウサギ 1991』

木端微塵『ピンクの10月ウサギ 1991』


脳不安(81年4月~82年1月)とFOMO=FAVEL(82年8月~83年2月)の
ベーシストとヴォーカリストらが結成し、
91年の5月から93年の1月まで活動した北海道・釧路のバンドの3曲入りのレコード。
裏ジャケットには“92年~”とクレジットされているが、
91年9月8日レコーディングとのことである。


“91年のポスト・パンク”と言いたくなる趣きだ。
ポスト・パンクと言ってもよくあるダークなやつじゃなく、
オルタナティヴ・ロック全盛の時代の突然変異で生まれたポップなサウンドである。
全曲ベースがぐいぐいリードし、
平均年齢24才とは思えないほど初々しい。

1曲目の「ブルガリアンボイスが聞こえる」はALLERGYがもっとポップになったかのようで、
後期BIG BOYSがニューウェイヴ化したみたいにも聞こえる。
2曲目の「くるくる」はところによってスカっぽいリズムも漏れてくるソリッド&タイトな音で、
初期あぶらだこっぽいコーラスもひっくるめてヘンテコぶりが楽しい“ポップ・パンク・ロック”である。
3曲目の「ピンクの10月うさぎ」は、
LAUGHIN’ NOSEの80年代半ばのメロウな曲を思い出す旋律ながら妙に躁状態のリズミカルなサウンドだ。

歌詞は曲名どおりの不思議な世界で、
妄想幻聴ワールドに聞こえる。
まさに日本語ポスト・パンクである。

硬めの紙を使ったていねいなジャケットの作りも、
ポップだろうがゴツゴツした質感の音も、
“インディーズ”というよりは正真正銘自主制作盤の匂いの一枚。


★木端微塵『ピンクの10月ウサギ 1991』(No Label PINK-001)7”EP
当時の告知ポスターに見立てたシリアル・ナンバー入りのA4サイズのミニ・ポスター封入。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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