なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

捕虜収容所『GREAT COCK HITS VOLUME 2』

捕虜収容所


放送作家として知られる鮫肌文殊(vo)が率いるバンドの24年ぶりのセカンド・アルバム。

80年代半ばまでのCOBRAを思い出すハードコア・パンク寄りのキャッチーな和製Oi!パンクだ。
CDを収めるトレイの部分のアートワークも
COBRAの85年のファースト・アルバム『Stand The Pressure』のジャケットを思わせ、
微笑ましいほど正直なバンドである。

とはいえ色々とネタを仕込んでいるアルバムだ。、
たとえばEXPLOITEDの「Fuck A Mod」が元ネタみたいな曲あり、
“4 SKINS meets 三上寛”な曲あり、
曲名だけADICTSの「Viva La Revolution」な曲あり。
吉田拓郎の「人間なんて」と同じタイトルの曲が象徴するように日本の70年代のフォークの匂いも漂う。

「第二次性徴期のうた2017」「犯されたら哭けばいい」「チン毛にシラッガー」
「生理中の彼女が握ったオニギリが喰えない」「宗右衛門町で逢いましょう」「人間なんて」
「VIVA LA EVOLUTION」「レッツゴーホスピタル」「がんばれハクホウ」「アイアンメイデン」
「イタリア」「女はみんなワキ毛を剃れ! 2017」「I BELIEVE IN SAKE 2017」「チンコマンコ音頭」
といった曲名からイメージできる世界観に覆われている。
音には毒気がないが、
歌詞の数々は露悪趣味にも聞こえ、
ヴォーカルが前面に出たシニカル&ナンセンスな日本語ロックとして楽しめる。

米国東部のスラッシュ・メタル・バンドのOVERKILLがカナダのSUBHUMANSをカヴァーした
EP『!!!Fuck You!!!』(87年)のジャケットの生々しい指使いには及ばないものの、
漫画ちっくながら中指立てるよりもハレンチな“睾丸”無恥ジャケットも、
なかなか天晴な一枚。


★捕虜収容所『GREAT COCK HITS VOLUME 2』(鮫肌 SAMEHADA-001)CD
12ページのブックレット封入のデジパック仕様14曲入り。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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