Katayama Hiroaki & HAPPY HOUR『Last Order Live at CLOP CLOP』
2018-07-22

片山広明(sax)、石渡明廣(g)、早川岳晴(b)、湊雅史(ds)によるバンドのセカンド。
東京・西荻窪で行なったライヴを約51分6曲収めている。
全員UNDERGROUND FUNK UNIVERSEのメンバーでもあり、
マスタリングもそのメンバーの藤掛正隆が行なっている。
楽曲の良さを引き立てて即興とは一味違うストロング・スタイルで勝負。
グルーヴィなジャズにパワフルなプログレ風味を効かせたようなサウンドで、
片山のサックス・ソロだけでなく各パートの聴かせどころを設けたアレンジが施されている。
なかなかデリケイトなレコーディング仕上がりで各パートの響きが繊細に伝わってきて、
豪放白熱のプレイでは終わらない地に足の着いたパフォーマンスだ。
片山と石渡それぞれが作曲したオリジナル曲の他に、
ローランド・カークの「Lady’s Blues」、
エディット・ピアフの「Hymne a L’Amour」(邦題:「愛の讃歌」)、
レナード・コーエンの「Hallelujar」、
美空ひばりの「りんご追分」
といった有名曲のカヴァーも披露。
カヴァー曲は原曲の旨みを活かしつつ、
インプロヴィゼイションっぽい演奏を絡めながら独自のアレンジの妙味で曲をふくらませている。
“スモーキーなバーボン”みたいな味のアルバムとでも言おうか。
メンバーはみな酒飲みらしいが、
ジャケットに並ぶボトル群の銘柄からイメージできるように
大衆酒場というよりは小粋なバーの佇まいの一枚。
★片山広明&ハッピーアワー『ラストオーダー』(地底 B80F)CD
薄手の二つ折りペーパー・スリーヴ仕様。
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