FC2ブログ

なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

ポーランド映画祭2018

ポーランド映画祭2018


今年もポーランド映画祭の季節がやってまいりました。
現時点では東京のみでの開催ながら
11月10日(土)から恵比寿・東京都写真美術館ホールで行なわれ、
計26作品が上映される(3つの短編作品は一挙に上映)。


まず本映画祭の監修者でもあるイエジー・スコリモフスキ監督の80歳記念として、
『ムーンライティング』(1982年)と最新作『イレブン・ミニッツ』(2015年)を上映する。
個人的にはここ10年の間に色々な作品を観てきて一番好きになった映画監督で、
特に後者はラスト数分間がテレビ画面の大きさだと何が起こっているのかわからない作りだから、
“11月11日11時スタート!”という関係者の方の粋な設定の今回観られる方は是非。

今年85歳になったロマン・ポランスキー関連映画も、
チラシ表紙の↑の画像に場面写真が使われた『水の中のナイフ』(1962年)、
ナチス侵略下のポーランドを情感豊かに描いた名作『戦場のピアニスト』(2002年)、
自身が語るドキュメンタリー『ロマン・ポランスキー 初めての告白』(2012年)を上映。
2年前に他界した巨匠アンジェイ・ワイダ監督映画も、
僕が一番好きなワイダ映画『約束の土地』(1974年)などの3作品が観られる。

とはいえ今回の上映作品の過半数が、
米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『イーダ』(2013年)をはじめとして
2010年代の映画というところもポイント。
昔の映画の選択眼も含めて守りに入らず攻めの姿勢のポーランド映画祭スピリット健在!である。
僕もここ数年の間に作られた映画中心に臨む。


★ポーランド映画祭2018
11月10日(土)ー11月23日(金・祝)まで東京都写真美術館ホールにて開催
(※11/12(月)と11/19(月)は休館のため上映なし)。
◆前売券2回券2,000円
恵比寿・東京都写真美術館ホール、ディスクユニオン(お茶の水JazzTOKYO、新宿ジャズ館、
吉祥寺ジャズ館、新宿シネマ館、WEBサイト)にて発売。
メイジャーネット(https://www.major-j.com/)でも発売。
http://www.polandfilmfes.com


スポンサーサイト



コメント

ポーランド映画祭、ウーム行きたいけど地方民ゆえ状況が許さないのが残念でなりませんね(苦笑
ポランスキーは昔から "とくに大好き!" という監督じゃないですが、なぜかほとんどの作品を観ています。
この人の映画って、なんか "血の匂い" がするんですよね。どの映画にも纏わりついてます。
それと圧迫感、閉塞感、ボヘミアンな感覚。
やっぱり生い立ちが関係しているんでしょうか、常に何かに追いつめられているようなギスギスした感触。
アップと広角を多用したカメラワークもそう思わせる一因でしょうが、俳優たちを常にひとつ所に押し込めるような息苦しい演出スタイル。どの映画を観てもあぁ、ポランスキーの作品だなという記名性が強くあります。
マンソンファミリーのシャロン・テイト殺害事件抜きにポランスキーに触れた記事はないと言っていいほど何かと取り沙汰されますが、その事件の後に撮った『マクベス』はとくに全編血の匂いに彩られていますね。
撮影中、スタッフが用意した血糊の量を見て「もっと足せ、シャロンの時はこんなもんじゃなかったぞ」と怒鳴ったそうですが、普通ならおいそれと立ち直れない状況でも撮影に臨んだのは "これを映像化しなければ死んでしまう" という表現者の業が突き動かしたのかもしれません。
『戦場のピアニスト』はどこか憑き物が落ちたような肌触りで、あれを撮ったことでやっと解脱できたのかなと思いました。
ワイダもスコリモフスキもカワレロヴィッチも、作風は違えども監督としての特性が狹雑物なしで色濃く画面に横溢している作品ばかりで神経が引き締まり、話が暗かろうが何だろうが「映画観たァ~ッ」ていう確かな手応えを味わわせてくれます。
ポーランド映画、大好きです。

大杉漣さんの遺作『教誨師』、カーペンターの『遊星からの物体X』観ました。どっちも素晴らしかったですが、とくに後者はしばらくぶりに観て今まで気付かなかった伏線や役者陣の演技アンサンブルの巧みさに感じ入り、映画は何回か観ないとわからないとつくづく思わされました。

Re: タイトルなし

Nuggetsさん、コメントありがとうございます。
映画を紹介する際に心苦しいのは劇場で観られない方が多いということですが、観られる環境の方は是非!という感じで書かせてもらっています。DVD等で観るきっかけになってもらってもいいかと思ってもいます。
スコリモフスキはほぼすべて観ていると思いますが、僕もポランスキーはピンポイントです。
血の匂いはまさにですね。ホラーだけでなく。「戦場のピアニスト」も、見せすぎると逆に安っぽくなるからかあえて血をあまり見せない作りにしたと思われますが、必然的にそういう匂いが漂ってきます。
『マクベス』のエピソード、興味深いです。シャロン・テートの件は分岐点になったでしょうから。ギリギリ感が静かに伝わってきます。
ポーランド映画祭で毎年色々観て、ほとんどがまさに神経が引き締まる作品で、ストーリーだけでなく映像と音声も込みで、そうなります。そういった影響で、音楽に対してそれまでになかった見方や感じ方もできるようになりました。新旧とわずポーランド映画には共通する匂いがあります。覚醒させるような。
『教誨師』『遊星からの物体X』ありがとうございます。久々に観ると、それまで見えなかったものや聞こえなかったものを感じることが多いですね。その間の自分の人生、経験、磨かれた感性などなどが影響するのかもしれません。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://hardasarock.blog54.fc2.com/tb.php/2077-e72a0830

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、ギター・マガジン、ヘドバンなどで執筆中。

https://twitter.com/VISIONoDISORDER
https://www.facebook.com/namekawa.kazuhiko
                                

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (11)
HEAVY ROCK (269)
JOB/WORK (347)
映画 (324)
PUNK ROCK/HARDCORE (0)
METAL (50)
METAL/HARDCORE (52)
PUNK/HARDCORE (460)
EXTREME METAL (143)
UNDERGROUND? (133)
ALTERNATIVE ROCK/NEW WAVE (146)
FEMALE SINGER (48)
POPULAR MUSIC (36)
ROCK (91)
本 (12)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

Template by たけやん