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パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

Suzuki Junzo『Todos los fuegos el fuego』

Suzuki Junzo『Todos los fuegos el fuego』


みみのことや20 GUILDERSなどのメンバーでありつつソロ活動も精力的な、
東京拠点の音楽家スズキジュンゾの幾枚目かのソロ・アルバム。
自身のレーベルからのリリースのインスト作品だ。

20 GUILDERSの相方のタバタミツルがエレクトリック・ギター、
本作の録音と整音を行なったリチャード・ホーナーがEMS Synthi、
元・光束夜~元・不失者の高橋幾郎がドラムで参加。
でもエレクトリック・ギターやエレクトリック・ベース、シンセサイザーを演奏した
スズキの響きが大半を覆っているように聞こえる。

序盤は、
フリー・ジャズ、ジャーマン・エレクトリック・ミュージック、70年代末のCANが頭をよぎる、
滑らかでゆるくぬるくまったりではある。
だがいつのまにか、
初期TANGERINE DREAM、ASH RA TEMPEL、クラウス・シュルツのソロみたいな
ロックの迷宮に突入。
やがてサイケデリックかつスペクタクルな彼岸の大河を生み出して流れていき、
たゆたいながら熱度を増してゆく音の波に飲み込まれる。
ていねいに、ていねいに、織り成した抑えめの音圧にもこだわりを感じる。
“プロデューサー”としての音作りもさることながら、
スケール巨大な作曲家としてのスズキの異様な才覚もヒシヒシと伝わってくる。

ヘルツォーク映画の音楽にふさわしいといっても決して過言ではなく、
ほんと濃い映画を一本観たほどの満腹感も味わえる。
“すべての火は、火”というアルバムの邦題にピッタリの研ぎ澄まされた音の渦に覚醒される。
グレイト。


★Suzuki Junzo『Todos los fuegos el fuego』(PLUNK’S PLAN RECORDINGS PPCD018)CD
厚手の紙を二つに折り曲げたジャケットの約52分1曲入り、


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、ギター・マガジン、ヘドバンなどで執筆中。

https://twitter.com/VISIONoDISORDER
https://www.facebook.com/namekawa.kazuhiko
                                

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