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パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

映画『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』

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次々と豪華ミュージシャンが集ったLAのローレル・キャニオンを軸に、
60年代から70年代半ばまでのいわゆるウエストコーストのロックを描いた映画。
このあたりのシーンに弱い僕みたいな“門外漢”にもやさしく手ほどきしてくれ、
一連の流れがとてもわかりやすい。
それでいてディープなポイントもバッチリ押さえられている佳作だ。

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昔のアーカイヴ映像を盛り込みながら関係者の新規インタヴューで進めていく。
グループはBYRDS、BUFFALO SPRINGFIELD、Crosby, Stills, Nash & Young、
DOORS、The MAMAS & the PAPAS、EAGLESなど、
アーティスト単体では、ジャクソン・ブラウン、ジョニ・ミッチェル、デヴィッド・クロスビー、
グラハム・ナッシュ、スティーヴン・スティルス、ニール・ヤング、ロジャー・マッギン、
ドン・ヘンリー、リンダ・ロンシュタットらをクローズ・アップしている。

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僕がここいらのアーティストを認識したのは70年代後半だが、
パンク/ニュー・ウェイヴどっぷりの当時、
DOORSやニール・ヤングといった極一部を除き、
はっきり言って“敵”だった。
カリフォルニアの斜陽を描いたEAGLESの「Hotel California」とかで盛り上がりはするも、
自分にとってレイドバックは許されない時代で、
これを観るとそう思っていたのも納得できる。
ここいらのアーティストに興味を持つようになったのは、
サイケデリックへの関心が強まった90年代に入ってからだ。

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GERMSらが登場するパンク・ムーヴメント以前の記録になっているのも象徴的。
Xレイ・マンザレク(DOORS)のプロデュースのアルバムも出しているが、
この映画の中でDOORSはやっぱりちょっと浮いている。

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BYRDSとBUFFALO SPRINGFIELDのメンバーがわりと目立っているが、
ジョニ・ミッチェルにかなり焦点を当てているのも嬉しい。
もちろん個々のアーティストや関係性も見どころだが、
ローレル・キャニオンの中が一種の生活共同体みたいになっていたようだから、
映像だけでローレル・キャニオンの空気感が伝わっているのがポイントである。

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ベトナム戦争などの政治も自然とブレンドされている。
ここいらと関わりがあったチャールズ・マンソン
“シーンのアウトサイダー”としてしっかり描き込まれているところも、
特筆したい映画だ。

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★映画『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』
2020 年/アメリカ/120 分/ビスタ/ステレオ 原題:Laurel Canyon A Place In Time
出演:ヘンリー・ディルツ、ジャクソン・ブラウン、ジョニ・ミッチェル、デヴィッド・クロスビー、
グラハム・ナッシュ、スティーヴン・スティルス、ニール・ヤング、ロジャー・マッギン、
ドン・ヘンリー他。
監督:アリソン・エルウッド 撮影:サミュエル・ペインター 作曲:ポール・パイロット
製作総指揮:アレックス・ギブニー、フランク・マーシャル
提供:ジェットリンク 配給:アンプラグド
©2020 CANYON FILMS, LLC ALL RIGHTS RESERVED

5月6日(金)より全国順次公開
リンダ・ロンシュタットの『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』
スージー・クアトロの映画『スージーQ』とともに、
“Rockumentary 2022”という企画の一環で上映される。
https://unpfilm.com/rockumentary2022/
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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)、
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)、
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)<以上リットーミュージック刊>、
『メタルとパンクの相関関係』(2020年~BURRN!の奥野高久編集部員との“共著”)<シンコーミュージック刊>
を発表。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、ギター・マガジン、ヘドバンなどで執筆中。

https://twitter.com/VISIONoDISORDER
https://www.facebook.com/namekawa.kazuhiko
                                

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