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パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

COCOBAT『Devil's Rondo』

COCOBAT.png


結成31年目に突入した東京拠点のCOCOBATの新作。

単独作CDとしては、
2009年の『Searching for Change』以来で、
TAKE-SHIT(b)、HIDEKI(vo)、SEIKI(g)、KIM(ds)という現メンバーでは初である。
収録曲は5曲。
だがトータル・タイム約33分だし、
内容もひっくるめてアルバムと言える聴きごたえありありのCDだ。


ヘドバン誌のミクスチャー特集におけるTAKE-SHITのインタヴュー記事を読み、
メジャー/マイナー問わないポイントを押さえたリスナー歴と着眼点に
“やっぱりタダモノじゃない”と個人的に思ったタイミングでのリリース。
もちろんミクスチャーに留まらず、
深化したCOCOBATが堪能できる作品だ。

ほぼ曲間無しで畳みかけてくる。

1曲目の「Discipline」は昨年リリースした7”レコードに収録した曲の再録音。
ヘヴィ・メタルなリフのミディアム・テンポから始まってツー・ビートでの疾走になだれこむが、
スラッシュ・メタルでもハードコア・パンクでもない。
やはりグルーヴィなメタルでSEIKIによるトリッキーなフレーズの挿入もポイント高い。

2曲目の「Struggle(Void lab session)」は、
1993年のセカンド・アルバム『Struggle Of Aphrodite』収録の「Struggle」の再録音。
ちょいPANTERAを想起するグルーヴからメロディアスな歌が湧き上がり、
70年代ハード・ロック風のギター・ソロがまた渋い。

3曲目の「Tetrad(instrumental)はインスト・ナンバーで、
LED ZEPPELINをCOCOBATならではのグルーヴで解釈したみたいかの如きクールな曲である。
一番新しいメンバーのKIMが打ち放つ練られたリズムのタイトなビートも聴きどころだ。

4曲目は前述した7”レコードに収録のSABBRABELLSのカヴァーの「Devil’s Rondo」。
飄々と悠々自適なHIDEKIの歌唱も日本語ヘヴィ・メタルの名曲をアップデートし、
これぞメタル!なギター・ソロも明快痛快だ。

そしてラスト・ナンバーの5曲目は大曲のインストの「Dolphine Ear Bone(instrumental)。
COCOBATには
『Ghost Tree Giant』(2001年)に収めたアルバム・タイトルと同名の9分強の名曲があるが、
今回の曲は15分を越える。
だが時間の長さをまったく感じさせない展開にうならされた。
TAKE-SHITのバキバキのベースはもちろん健在だし、
これまたLED ZEPPELINをイメージする雄大なメロディと静かなパートも含みつつ、
ロマンあふれるメロディを湧き上がらせながらの疾走がまたたまらないのであった。

歯切れのいい音作りでの仕上がりもCOCOBATにピッタリで、
理屈抜きにグレイト。


★ココバット『悪魔の円運動/デヴィルズ ロンド』(HELLO FROM THE GUTTER HFTG-075)CD
歌詞が載った4つ折りインサート封入のデジパック仕様の約33分5曲入り。
HxS(Hirota Saigansho)とHAROSHIの造形物をジャケット内にフィーチャーしたアートワークで、
うてなゆき(ネムレス)によるイラストが浮き出る特殊パッケージ。
↑の画像は、うてなゆき(ネムレス)によるイラストの“紙”が上に重ねられる前の状態のものです。
7月29日(金)発売。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)、
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)、
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)<以上リットーミュージック刊>、
『メタルとパンクの相関関係』(2020年~BURRN!の奥野高久編集部員との“共著”)<シンコーミュージック刊>
を発表。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、ギター・マガジン、ヘドバンなどで執筆中。

https://twitter.com/VISIONoDISORDER
https://www.facebook.com/namekawa.kazuhiko
                                

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