sara (.es) & 美川俊治Toshiji Mikawa『Pumice』
2023-05-08
ピアノ演奏で知られるsara (.es)が4人の音楽家別々とコラボレーションした昨秋のライヴを、
多方面で活躍中の宇都宮泰がマスタリング等を手掛けたCD「Utsunomia MIX」シリーズが
3部作でリリースとなる。
ライヴ会場はすべて彼女が“フランチャイズ”とする大阪のギャラリーノマルだ。

5月10日(水)に3枚別々とセットで同時発売されるが、
そのうちの“Utsunomia MIX 01”がsara (.es) & 美川俊治Toshiji Mikawaの『Pumice』。
昨年9月にsaraが榎忠個展 “Pumice” 会場で行なった、
INCAPACITANTSや非常階段での活動で知られる美川俊治とのライヴを収めたCDである。
saraは故橋本孝之と演奏していた時代の.esで
美川との合体CD『September 2012』も出したとはいえ、
超爆音ノイズ・イメージの美川のエレクトロニクスにsaraのピアノが負けないか
音量的に心配でもあった。
だがそれはまったくの杞憂であった。
クラウス・シュルツェを思い出す繊細な電子音から始まり、
まもなく背後からピアノが聞こえてくる。
美川はエレクトロニクス駆使していわゆる楽器みたいな音も繰り出し、
悲鳴のようなサックスっぽい音も聞こえてくるし、
狂おしいエレクトリック・ギター・ソロっぽい音も聞こえてくる。
saraはパーカッションも演奏しているが、
メイン楽器のピアノで美川のラウドな音に拮抗。
時にピアノがノイズと渡り合い、
時にノイズがピアノに食らいつく。
ここから聞こえてくるのは単なる音ではなく交感だ。
華麗な佇まいでアグレッシヴに攻めるピアノと、
生き物の声にしか聞こえないエレクトロニクスが矢継ぎ早。
いつにも増して熱くダイナミックな二人のせめぎあうスリリングな加速度に目が覚める。
ちなみに今回の「Utsunomia MIX」シリーズの中でこのCDだけ宇都宮が録音を担当してない。
だが、むろんまったく問題ない、
ギャラリーノマルから預かった3つの録音ソース(旧来の録音機材の録音とビデオ音声)を
新しい同期システムで統合し、
想像力を駆使してライブ空間を復元したのである。
言うまでもなくマスタリングを行なったのも宇都宮。
ピアノの手の動きや指さばきも見えてくる音の仕上がりで、
美川が放射する音が四方八方から聞こえてくる立体感も抜群である。
カッコいい一枚。
グレイト。
★sara (.es) & 美川俊治Toshiji Mikawa『Pumice』(Nomart Editions NOMART-121)CD
ライヴ当日の写真に加えて坂口卓也と宇都宮泰のライナー(英訳付)も載った
8ページのライナー封入の、ソフト・プラケース仕様の約51分2曲入り。
価格: 2,000円(税込2,200円)
なお、Utsunomia MIX(01-03)3枚セット:Utsunomia MIX
(アーティスト/タイトル:サラ(ドットエス)、 美川俊治、 K2(草深公秀)、ワメ
イ、山本精一 / ウツノミア・ミックス
Artist / title:sara (.es) , Toshiji Mikawa, K2 (Kimihide Kusafuka), Wamei, Seiichi
Yamamoto / Utsunomia MIX)も同時発売される(品番: NOMART-124)。
ソフト・プラケース仕様の3タイトルがスリップケースに収納された↓のパッケージで、
価格も単体で購入するよりかなりお得な 5,000円(税込5,500円)である。

多方面で活躍中の宇都宮泰がマスタリング等を手掛けたCD「Utsunomia MIX」シリーズが
3部作でリリースとなる。
ライヴ会場はすべて彼女が“フランチャイズ”とする大阪のギャラリーノマルだ。

5月10日(水)に3枚別々とセットで同時発売されるが、
そのうちの“Utsunomia MIX 01”がsara (.es) & 美川俊治Toshiji Mikawaの『Pumice』。
昨年9月にsaraが榎忠個展 “Pumice” 会場で行なった、
INCAPACITANTSや非常階段での活動で知られる美川俊治とのライヴを収めたCDである。
saraは故橋本孝之と演奏していた時代の.esで
美川との合体CD『September 2012』も出したとはいえ、
超爆音ノイズ・イメージの美川のエレクトロニクスにsaraのピアノが負けないか
音量的に心配でもあった。
だがそれはまったくの杞憂であった。
クラウス・シュルツェを思い出す繊細な電子音から始まり、
まもなく背後からピアノが聞こえてくる。
美川はエレクトロニクス駆使していわゆる楽器みたいな音も繰り出し、
悲鳴のようなサックスっぽい音も聞こえてくるし、
狂おしいエレクトリック・ギター・ソロっぽい音も聞こえてくる。
saraはパーカッションも演奏しているが、
メイン楽器のピアノで美川のラウドな音に拮抗。
時にピアノがノイズと渡り合い、
時にノイズがピアノに食らいつく。
ここから聞こえてくるのは単なる音ではなく交感だ。
華麗な佇まいでアグレッシヴに攻めるピアノと、
生き物の声にしか聞こえないエレクトロニクスが矢継ぎ早。
いつにも増して熱くダイナミックな二人のせめぎあうスリリングな加速度に目が覚める。
ちなみに今回の「Utsunomia MIX」シリーズの中でこのCDだけ宇都宮が録音を担当してない。
だが、むろんまったく問題ない、
ギャラリーノマルから預かった3つの録音ソース(旧来の録音機材の録音とビデオ音声)を
新しい同期システムで統合し、
想像力を駆使してライブ空間を復元したのである。
言うまでもなくマスタリングを行なったのも宇都宮。
ピアノの手の動きや指さばきも見えてくる音の仕上がりで、
美川が放射する音が四方八方から聞こえてくる立体感も抜群である。
カッコいい一枚。
グレイト。
★sara (.es) & 美川俊治Toshiji Mikawa『Pumice』(Nomart Editions NOMART-121)CD
ライヴ当日の写真に加えて坂口卓也と宇都宮泰のライナー(英訳付)も載った
8ページのライナー封入の、ソフト・プラケース仕様の約51分2曲入り。
価格: 2,000円(税込2,200円)
なお、Utsunomia MIX(01-03)3枚セット:Utsunomia MIX
(アーティスト/タイトル:サラ(ドットエス)、 美川俊治、 K2(草深公秀)、ワメ
イ、山本精一 / ウツノミア・ミックス
Artist / title:sara (.es) , Toshiji Mikawa, K2 (Kimihide Kusafuka), Wamei, Seiichi
Yamamoto / Utsunomia MIX)も同時発売される(品番: NOMART-124)。
ソフト・プラケース仕様の3タイトルがスリップケースに収納された↓のパッケージで、
価格も単体で購入するよりかなりお得な 5,000円(税込5,500円)である。

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