なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

Charles Manson『Air』

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今夏CDが発売されたニュー・リリース作。
レコーディング・データ等のクレジットはないが、
ジャケットが入っているビニール袋には
“過去に聞かれたことがない8曲を収録”というステッカーが貼ってある。

例によって自作曲の独演だ。
アコースティック・ギターを手に弾き語る。
音楽スタイルはフツーの歌ものだが、
やっぱりアシッド・フォークと言いたい肌触りである。

70年発表の代表作『Lie: The Love and Terror Cult』などで聴ける繊細な趣とは一味違い、
骨ばった喉を渋く震わせる。
豪傑だがむろんギターの弦の響きも含めてデリケイトだ。
次々と気ままに弾き語る雑然とした佇まい。
アカペラとは言いかねる語りも含まれている。

“ATWA(Air, Trees, Water, Animals)”という個人的な環境哲学を音楽で体現する、
4連作の第一弾アルバムでもある。
歌詞カードは無し。
その代わりにマンソンによる画とコメントで彩られたインナー・シートが封入されている。
“エコロジー・イズ・ゴッド”というフレーズも躍っており、
歌詞が聞き取れなくてもコンセプトの一端が感じ取れよう。
レコードのラベル周りにも“隠しメッセージ”が刻まれている。

録音されたテープのものと思しきノイズに薄っすらと全編が覆われているのも、
妙に“Air”という感じである。
ともあれマンソンの経歴などを知らずにいきなり聴いても、
得体の知れぬ匂いでいっぱいの一枚。


★Charles Manson『Air』(MAGIC BULLET MBL138-1)LP+DLクーポン
同ジャケットと思しきCDも発売中。
CAVE INやDOOMRIDERS、MADE OUT OF BABIESも出してきている
レーベルからリリースというのも興味深い。


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コメント

マンソンの名前なしでも得体の知れない感があるっていうのは、非常に興味深く、買う気満々です。ビッグネームですからね(笑)関係なくて申し訳ないのですが、奇形児のアルバムは個人的には大好きです。賛否両論あるようですが、YASUさんの現実直視の歌詞も、リアルタイムという事もあり、痛く、冷たく突き刺さりました。「嘆きのユートピア」での表現は、奇形児というバンドが昔から一番得意とする所だと思いました。

かくさん、コメントありがとうございます。
コレクターというほどではないのですが、彼のレコード/CDはそこそこ買っています。これも“作られたもの”ではないヤバサいっぱいです。
奇形児の新作はまだ聴いてないんです。
保留状態という感じです。
直接コンタクトとって抜けた理由は訊いてないですが、
音の芯になっていたヒロシマさんが抜けたことと、
オリジナル・メンバーのタツシさんが抜けたことで、
ちょっと聴くのが怖い感じもあって。
ただ屋台骨のリズム隊が変わっても、ヤスさんとヒロシさんがいれば奇形児とも思えます。
インタヴューを読んで聴いてみたくもなりましたし、かくさんのコメントも参考になります。

昨日、「AIR」を見つけました。確かにマンソンの音源は、発表する為に録られた感がないのに、こんなモノ存在するのか…とか怖くなります。DVD、「赤っ恥」では、オリジナルの音源を超えてしまっている演奏が満載で、泣きたくなるほどの内容でした。変な例えかもしれませんが、アルバムで言うと、「HEAR NOTHING」以降のDISCHARGEが存在しているのを深く考えました。ファンとしては、HIROSHIMAさんやTATSUSHIさんのキャラクターも好きだった為、当然残念ですが。今月末には、同期のMASTURBATIONのライブ盤が出ますが、個人的に観たライブで一番良かった1984年5月9日JAMでの音源全て収録されているのに注目しています。

かくさん、書き込みありがとうございます。
「赤っ恥」は昔の奇形児の最後!みたいな気合と同時に楽しんで演奏している姿も印象的でした。
確かに今の奇形児は83年以降のDISCHARGE的なニュアンスなのかもしれません。どうあれ次に進むみたいな。上手い例えです。
MASTURBATIONのは、吉祥寺バウスシアターでやったときのが入っているのも楽しみです(確か人気急上昇していたLAUGHIN NOSEやWILLARDと対バンで設置してあった椅子がこなり破壊されていた記憶もあります)。

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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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