なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

CORROSION OF CONFORMITY『Your Tomorrow(Parts 1 and 2)』

COC.jpg


米国南部ノース・カロライナ出身のハードコア・パンク/ヘヴィ・ロック・バンド
C.O.C.の2曲入り7”シングル。
今秋SOUTHERN LORD Recordsからリリースされたものである。


SUNN O)))での活動で知られるグレッグ・アンダーソンのSOUTHERN LORD Recordsは
“その系統”のリリースのイメージも強いが、
ここ数年ハードコア・パンク・サウンドの作品もガンガン発売している。
カタログ・ナンバーでも分けていて、
前者は“sunn~”で後者は“LORD~”になっている。

ハードコア・パンク系先鋭バンドの最近のリリースだと
カート・バルー(CONVERGE)による録音のBLACK BREATH、TRAP THEM、SECRETが代表的だ。
FU MANCHUの前身バンドのVIRULENCEのリイシューCD
『If This Isn't A Dream...1985-1989』も見逃せない。
ACCUSEDの新作『The Curse Of Martha Splatterhead』を出したことにも驚かされたが、
これはSUNN O)))の同胞のスティーヴン・オマリーのバンドでグレッグも在籍した、
BURNING WITCHの後期のドラマーのB.R.A.D.がACCUSEDの現シンガーだからでもあろう。

グレッグは90年代半ばにTHORR’S HAMMERやGOATSNAKEで“ドゥーム道”に入る前は、
BROTHRHOOD(CHRIST ON A CRUTCH~FOO FIGHTERSのネイト・マンデルも在籍)などの、
ユース・クルー・タイプなどのハードコア・パンク・バンドもいくつかやってきた。
SUNN O)))でパンク/ハードコア/ロックとは違う方面からも注目を集めつつ、
根は変わってないことを示すSOUTHERN LORD Recordsの最近のリリース。
というわけでこのC.O.C.のシングルを出したのも自然な流れに思える。


C.O.C.は2005年にアルバム『In The Arms Of God』をリリースしてまもなく活動を停止したが、
今年再編した。
ただしここ数年DOWNのギタリストとしての活動に忙しいペッパー・キーナン(vo、g)は不在。
C.O.C.のマイスペースを見るとペッパーの名前もメンバーとして記されはているが、
このレコードのジャケットはCORROSION OF CONFORMITYというバンド名の下に、
“COC Ⅲ”とクレジットされている。
意識のどこかで現在のC.O.C.を “臨時体制”みたいに分けているのかもしれない。

本作のメンバーは、
82年の結成以来唯一ずっとメンバーのウッディ・ウェザーマン(g)、
90年前後の数年間以外はずっとメンバーのマイク・ディーン(b、vo)、
2000年代以外はずっとメンバーのリード・ムリン(ds)。
久々にオリジナル・メンバーの3人が揃ったわけだが、
クロスオーヴァーの名作でもある85年のセカンド『Animosity』のラインナップでもある。
なんたったリード・ムリンの復帰が大きい。
彼が離脱してからのC.O.C.は何か違うとぼくは思っていた。
ロック・バンドにとってドラマーがいかに重要かも再認識させられる。

マイク・ディーン自身によって今年6月に録音/ミックスされた2曲共、
これぞC.O.C.!と言い切れるスバラシイ出来栄え。
スラッシーではないが、
ミディアム~スロー・テンポのヘヴィ・パンク/ロックでドライヴする。
渋くてカッコイイ。
80年代末にペッパーが加入してからもたらされた大陸的な匂いが、
いい意味で薄めなのだ。

ヴォーカルもマイク・ディーンがとっている。
多少は“更生”しているが、
『Animosity』で永遠に聴けるヤサグレ歌唱は健在。
ぼくはこのヴォーカルが大好きなんで嬉しい。

ライヴもガンガンやっているみたいで、
このトリオで続けてもいいのではないかと思わせる。
今後も大いに期待したい一枚だ。


★CORROSION OF CONFORMITY『Your Tomorrow(Parts 1 and 2)』(SOUTHERN LORD LORD 126)7”
同タイトルのパート1とパート2の2曲入り。


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コメント

行川さんは女性と付き合ったことはありますか?
一番最近だといつでしょうか?
デート代などはありますか?

はじめまして。

私もこのEPは大好きです。
取り上げて下さってありがとうございます。

個人的にはやはり”Technocracy”までの彼等、そしてマイク・ディーンの歌が大好きだったのでペッパー・キーナン加入後の音はしっくりきませんでした。(尤も今聞き返すと"Blind" "American Volume Dealers" は良い「ロック」アルバムだとは思いますが・・・・)

ですから、私も3人体制に戻って録音された2月リリース予定の新譜はとても楽しみにしています。



Two Headed Dogさん、書き込みありがとうございます。
ストーナー~ドゥーム~スラッジな後の彼らも大好きですが(来日公演も最高でした)、SOUNDGARDENやPERL JAMみたいな落ち着いた方向性になっていったようにも思います。彼こそCOCの核!みたいな感じでヴィジュアル同様にマイク・ディーンのイカれたヴォーカルが好物なので、ぼくも楽しみです。

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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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