なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

BLACK METAL DISC GUIDE『Shadows of Evil』

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ディスクユニオンが12月15日(水)に発売するブラック・メタルのディスク・ガイド本。
本編には関わってないですが、
“ハードコア・サイドからのブラック・メタル”というテーマでコラムを書いています。


“ノルウェーのMAYHEMから日本の夢中夢まで”
という感じで地域的にも音楽的にも幅広く、
だが確固たるポリシーの下で600タイトル以上の作品が紹介されている。
北欧をはじめとするヨーロッパ勢から始まり、
日本をはじめとするアジア勢、
北南米やオセアニアも含む世界中のブラック・メタルをフォロー。
主要バンドに関しては、
複数のフル・アルバムに加えてEPやミニ・アルバムも含めて紹介し、
バイオグラフィーやディスコグラフィーも付けられている。

基本的には国ごとにページが編まれているが、
終盤では“シューゲイザー・ブラック・メタル”や“ヴァイキング・メタル”、
さらにブラック・メタルのルーツのバンドのアルバムにもページを割いている。
他の系統のヘヴィ・メタルはもとより、
シューゲイザーやハードコア・パンク、ノイズ、アンビエント・ミュージックなど
他の音楽ジャンルとの接点も自然と感じ取れる構成だ。

もちろん思い出話の類はなく、
ブラック・メタル本にふさわしい冷厳な文体でのディスク・ガイドに徹している。
サタニズムやNSBM(National Socialist Black Metal)、
ノルウェーでの不穏な諸事件やヴァイキング・メタルなど、
ブラック・メタルにまつわるコラムも適宜挿入。
フィンランドのMikko Aspaのインタヴューも掲載されている。

ほとんどのバンド/ユニットがアンダーグラウンドの存在だが、
底無し沼のように深い世界への入り口になるモノクロの160ページ。
画期的な本である。


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コメント

これは購入ですね(笑)

情報有り難うございます♪♪

出るの忘れてましたが、買います。「ハードコアサイドからの~」、興味深いです。個人的に、DIYな音作りやアートワークが好きなので、今のアバンギャルドがつまらなく感じますが、ブラックメタルでそれを感じさせてもらえるバンドにはよく出会います。サウンド的にも、日本の80年代初頭などのパンクバンドにいたように演奏は上手くないけれど、気合いは充分に入っているといった音をやはりブラックメタルの世界では時々感じさせてくれるバンドがいます。行川さんのおっしゃる通り、底無し状態でまだまだ良いバンドが見つかりそうです。ディスクガイドというものを今までナメてた所がありましたが、「パンクロック/ハードコアの名盤100」は違いましたね。あの本で未聴のバンドをずいぶん聴いて、かなり楽しませてもらっています。

BECKHAMさん、かくさん、書き込みありがとうございます。
ブラック・メタルは曲作りも音作りも柔軟なものが多いように思えます。そういう意味でもパンクに近いかもしれません。
確かにアンダーグラウンドのブラック・メタルは、80年代前半の日本のパンク/ハードコア・バンドに通じるところがありますね、録音状態にしてもヤバいところも。
今回ぼくがコラムで書いたのは“接点的”な原稿で、登場するバンドもCDで買いやすいものばかりですが、ブラック・メタルの影響が大きいハードコア・パンク・シーンは地下からどんどん出てきていて刺激的です。
たくさんのバンド/ユニットを紹介するための誌面構成で、ページの都合上この本で扱われているレコード/CDもブラック・メタルの極一部。ぼくみたいに興味満々だけどブラック・メタルの深い森の樹海に迷う人間にとってもありがたい本です。
ぼくの本も、パンク・ロック/ハードコアに対してそういう気持ちを持っている方に向けて書いた感じです。と同時に、その筋のベテラン・リスナーの方も普段馴染みのない系統のバンドに興味を持っていただければ・・・という気持ちも込めて書きました。読んでそういう行動を起こしていただいて、うれしいです。

ブラックメタル

ブラックメタルガイド、マニアからはこんな評価のようです。

http://toki.2ch.net/test/read.cgi/hrhm/1283697745/l50

YOSHIさん、書き込みありがとうございます。
パンク/ハードコアやノイズもそうですが、マニアックになりえる底無し沼の音楽のディスク・ガイド本は構成が難しいですね。
ページの都合上この本も一部のアルバムしか紹介されてないわけですが、膨大な作品を一冊にまとめて凝縮して取っ掛かりを作ったところにも意義があると思います。
本文にも書きましたが、たとえば夢中夢を取り上げたところもイイなと。どんなジャンルでもマニアが陥りがちな内向き志向じゃない姿勢も好きです。色々な音楽との接点を見出す作りですし。
あえてスキャンダル等の部分は抑えて音楽中心にブラック・メタルを語るのも、今まで“紙媒体”ではあまり成されてなかったので、特筆したいです。

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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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