なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

ATKA+SWARRRM~split EP

SWARRRM1.jpg


ドイツと日本のカオティック・グラインダー同士のスプリットEP。


ドイツのATKAは2010年の録音の濃厚な5分近くの1曲を提供。
ブラスト・ビートで進めるグラインド・コアに違いはないが、
DISCORDANCE AXISやMORTALIZEDの流れを感じさせる近未来的なサウンドで度肝を抜く。
気の遠くなるミニマル・ミュージックのテクスチャーを溶け込ませ、
KING CRIMSONのようなリズムも噛ませ、
絶叫型のヴォーカルでドラマチックに展開。
それでいて曲はフック十分だし、
ドラッギーな音色もおかしい。
グラインド・コアが一発芸ではないことを思い知らされる驚異の一曲だ。


兵庫・神戸出身のSWARRRMは2曲を提供している。
今まで以上に日本語の彫りの深い響きが屹立していて雄々しいヴォーカルに、
リリカルなグラインド・コア・サウンドが雪崩打つ「Maborosi」。
ブラスト・ビートに貫かれて荒くれた音と声が連射されるもう一曲の「Kono ude ni」は、
怒涛のサウンドながらも密かにフックを設けて現代の激情ハードコアとも呼ぶべきサウンドだ。
いずれもスケールがでかく、
いかつい音色も特筆したい。
“耳痛”がしてくる。

ちなみにSWARRRMは、
東京・吉祥寺を拠点にするPASTAFASTAとのスプリット盤のリリースを予定している。
活動フィールドを考えると突拍子もない組み合わせとも言えるが、
“お友達”とのスプリット盤に飽き足らずシーンに波紋を投げかけることに喜びを覚え、
自己保身に陥らずにアグレッシヴな展開をするSWARRRMらしい。
このスプリット盤にしてもそうだが、
若手との“対戦”によってもおのれをアップデートしていく。
それって普遍的に当てあまるアティテュードだと思うのだ。


★ATKA+SWARRRM(ECOCENTRIC E.R.#169E.P.)7”EP+DLクーポン
AxCx(ANAL CUNT)の初期作品などの”ノイズ・グラインドもの”をはじめとして。
90年代初頭から混沌の地下グラインド/ハードコアを産出してきた“伝統ある”レーベルの、
ECOCENTRIC Recordsからリリースされたことも感慨深い。
両バンドとも凍てついたジャケットのイメージにピッタリの音で買い!の一枚。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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