なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

AUTHORITIES『Soundtrack For Trouble』

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80年代初頭のカリフォルニアのパンク・バンドによる6曲入りのリイシュー盤。
当時リリースした唯一の音源である82年の7”EPがベースになっている。

ハードコア・パンク・ロックと呼びたくなる曲が基本。
本編は当時のD.O.A.に通じるロッキン・サウンドだが、
70年代のパンク・ロックのパワー・ポップ・テイストも感じられ、
甘酸っぱい香りも微妙にブルージーな音から漂ってくる。
EPタイトルをはじめとして、
「I Hate Cop」「Radiationmasturbation」といったストレートかつ屈折した言語感覚もクールで、
音と一緒にハジケているのだ。

今回「Between The Things」と「LSD」の2曲が追加されているが、
クレジットによれば本編と同じ82年6月の録音とのこと。
編集盤CD『Puppy Love』に前者は83年の録音のものが収録されていたが、
後者はそこにも入ってない曲だ。
「Between The Things」はDEAD BOYSも思わせる切ないスロー・パートから突如スピード・アップ。
「LSD」は英国のHERESYのスロー・パートみたいでFLIPPERに通じるアブナイ人の香りも漂い、
フリーキーに醒めたトーンが妙に生々しいのであった。

USパンク/ハードコア・ファンの間では知られたバンドだろうが、
中華人民共和国を意識した秀逸なジャケットクも含めて
当時のUSシーンの底無し沼の奥深さが伝わってくる一枚。


★AUTHORITIES『Soundtrack For Trouble』(GET HIP RECORDINGS GH-246)7”EP


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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