なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

SONICS『8』

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米国ワシントン州タコマ出身の元祖ガレージ・パンク/ロックンロール・バンド
The SONICSの復活盤。
スタジオ録音の4曲とライヴの6曲で構成されている。
往年のメンバーのラリー・ペリパ(g、vo)、ジェラルド・ロスリー(vo、kbd)、ロブ・リンド(sax)に、
フレディー・デニス(b、vo)、リッキー・リン・ジョンソン(ds、vo)が加わった編成だ。
これがまたレイドバックなんかどこ吹く風。
無理して若作りなんかしなくても年齢不詳のギラギラしたサウンドでびっくりする。

CRAMPSSWORDUK SUBSVIVIAN BOYSなど、
種々雑多な渋いバンドたちがカヴァーしてきているところにSONICSの奥深さが表れている。
ワシントン州つながりで音楽的に直結しているMUDHONEYや
タコマつながりでカート・コバーン(NIRVANA)の親にあたるバンドだ。
このアルバムのエンジニアが、
その両者の名作群やHIGH ON FIREの『Death Is This Communion』を手掛けたジャック・エンディノなのも、
ガレージ云々以前にハードな魂を燃やすロックンロールの源流として必然である。

本格的な再編としては約40年ぶりと言えそうな2007年の復活以来ライヴを重ねて作った本作。
まずスタジオ録音の4曲がカッコいい。
NIRVANA、MUDHONEY、MC5、CRAMPSへの影響がフィードバックしてきみたいである。
不変だが、
むろんすべて60年代の音源とは違ってイイ意味でR&B臭さを吹っ切っている。

ヴォーカルも生き生きしていて骨っぽく熱い。
たとえば「Cinderella」はLED ZEPPELINみたいだ。
その曲も含めて60年代の半ばの代表曲が目白押しのライヴ・テイクは、
ワイルドな中に微妙にポップな持ち味が滲み出ている。
80年代以降の米国北西部のロックンロール/パンク/ガレージ/グランジの源流だと再認識するのだ。

ロックとして究極のバンド・ネーム“音速”の名に恥じぬ現在進行形の一枚。


★ザ・ソニックス『エイト』(Pヴァイン PCD-17453)CD
英文ライナーの和訳が付いたデジパック仕様。
なお4月3~8日に予定していた東名阪のツアーは中止とのことだ。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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