なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

TWO TEARS『Eat People』

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EPITAPH RecordsからもリリースしていたLA拠点の女性バンドのRED AUNTSや、
ミック・コリンズ(元GORIES、現DIRTBOMBS)とのSCREWSのメンバーだった、
ケリー・デイヴィス(vo、g他)のプロジェクトによる2枚目の作品。
前作と同じく7”レコードに3曲収めている。

RED AUNTSもSCREWSも“ガレージ系パンク/ロックンロール横丁”に留まらない魅力いっぱいで
共に過小評価としか思えないが、
本作もいい意味でその流れをくみながらガールズ流にピュアな深化を遂げている。

R&Bも踏まえつつものすごくフレッシュだ。
昔からシーン的には必ずしもダブってなかったが、
KILL ROCK STARS Records周辺のガールズ系と重なる感触。
とりわけ媚びず艶っぽく伸びやかで強靭なヴォーカルは、
キャスリーン・ハンナ(BIKINI KILL~LE TIGRE)の歌声とも共振する。

A面の2曲はそれぞれ違うベーシストとドラマーが参加したヘヴィな音作り。
50~60年代へのノスタルジーなんてゼロ以下の質素なガレージ・ロックンロールに琴線がヤられる。
B面の曲はクレジットから察するに独演と思われるが、
揺らめくエレクトリック・ギター弾き語りにキック・ドラムのようなビートが入る作り。
戦前ガールズ・ブルースを代表するアイダ・コックスと彼女の曲をカヴァーしたシンディ・ローパーとの、
世代を超越したミッシング・リンクといっても過言ではないディープな曲である。

ドーナツ盤全盛期の香りの生々しい響きの中から音楽への愛情があふれている。
アルバムを出してたくさんに人に歌が届くことを願わずにはいられない素敵な作品だ。


★TWO TEARS『Eat People』(KIND TURKEY TURK 003)7”EP


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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