なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

RUIDOSA INMUNDICIA『Discografia 2004-2010』

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4月16日(土)から2週間以上の日本ツアーを行なう、
南米チリ出身の女性シンガーを擁して中欧オーストリアを拠点に活動するハードコア・パンク・バンド、
RUIDOSA INMUNDICIA(ルイドッサ・インムンデ)の音源集。
欧州ツアーで世話になったSYSTEMATIC DEATHのドラマーのレーベルがリリースした。
CDでの音源発表をしたことがないバンドだと思うからCD派の人にはありがたい。

2010年の7”EP、
2007年のスプリットLP(スペインのANTI/DOGMATIKSSのカヴァーは本作に未収録)、
2005年の7”EP、
2004年のデモ・テープ(2009年に7”EP化)、
の38曲が年代さかのぼって収録されている。

EL ZINE誌 Vol.5掲載のインタヴューによればアメリカやヨーロッパの80年代のハードコアからの影響が大で、
特にKOROの存在が大きいという。
ユース・クルー・タイプのハードコア・パンクがベースの音楽性にも感じられるが、
微妙にメロディアスなのは哀しみのニュアンスだろうし、
日本伝統のハードコア・パンクに通じるところもある。

“自分自身”と“人間そのもの”に対するものというよりは。
“奴ら”に対する憎しみ、恨み、激怒、苛立ちがモチーフ。
単純な反体制というよりは社会システムへの疑問が根底にある。
オーストリアの現状というだけではなく、
サンティアゴという首都の地名が歌いこまれたことが象徴するように、
シンガーがチリで生まれた経験もかなり反映されているとも思える。
といってもベーシストの楽器にMOTORHEADのステッカーが貼ってあることが象徴するように、
石頭のバンドじゃないだろう。

CD特有のタイトな音に仕上がっているが、
やっぱり2004年の音源が凄まじい。
ホントに余裕がないプレイなのだ。

シャウトしまくりの女性のリード・ヴォーカルも
負けじと叫ぶ男性バッキング・ヴォーカルも
全力疾走。
曲や音と同じく歌詞もストレートで
まぶしい。
スペイン語で歌われているとはいえクセが強くなくて聴きやすいのも特徴だ。

ツアー・スケジュールは
http://fade-in.jp/


★RUIDOSA INMUNDICIA『Discografia 2004-2010』(FADE-IN INTERNATIONAL FIC-001)CD
約37分38曲入り。
歌詞が載った12ページのブックレットとは別に、
歌詞の和訳が裏面に載ったミニ・ポスター状のインナー・シート付。
ていねいな作りの編集盤である。


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コメント

いつも拝見させて頂いております。
発売が当初の予定より遅れてたようで、正直ツアーに間に合うのか、そもそも来日してくれるのかと心配してましたが、無事リリース&来日されるのですね。
今の日本のこの状況下で、ツアーしてくれることは本当に感謝です!
アナログで全部持ってますがCDも買ってサポートします!
しかしファイナルの横浜、メンツがスゴイなー。
同時期に来日するGASMASK TERRORも観れるし楽しみです。

これは誰も買いますよね。アングラでは世界が注目してると思いますね。衝撃的でした。今、この時代に衝撃的な盤は私には珍しいです。正直似たり寄ったりで衝撃的ではなく、あれに似てるこれに似てるとしか感じませんでした。是非ツアー、見に行きたいですね☆☆

書き込みありがとうございます。

>beastさん
震災でCDの生産にも影響が出て全般的に発売が遅れがちになっているようですが、日本ツアーに間に合ってよかったですね。同じく“地震国”のチリ出身なのでもしかしたらヴォーカルの人は多少“免役”があるのかもしれませんが、ちょうど今東京でもまた震度3~4で揺れたような状況でも、東北を含めて今日本を回るのも意義深いと思います。

> ITOさん
CDはレコードと音が違いますし、この作品は訳すのは難儀なスペン語の歌詞の和訳つきなのもポイントです。

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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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