なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

BLACK STONE CHERRY『Between The Devil And The Deep Blue Sea』

BetweenTheDevil+Cover_DC_convert_20110628011001.jpg


ケンタッキー州を拠点とする“サザン・ロック系ハード・ロック・バンド”のサード。

一般的にケンタッキー州は南部に含めないが、
MOLLY HATCHETばりにエッジの立ったリフと南部風味は“サザン・メタル”とも言える。
地元がサザンではないし現代っ子だから土の臭みがイイ意味で薄いとはいえ、
ブギもするハードなロック・サウンドにブルースがしっかりと焼きついている。
そういうサウンドの大先輩でもあるMOTORHEADの90年代のアルバムを次々と手がけた
ハワード・ベンソンのプロデュースでモダンなメタル・サウンドの音作りも施されたアルバムである。

豪快だがサザン・ロックの先輩たちほど柄の悪い音じゃない。
けどパワーたんまりの重量級である。
LAのサザン・ロック・バンドであるMARSHALL TUCKER BANDの
73年ファースト・アルバム『Marshall Tucker Band』の「Can't You See」もヘヴィにカヴァー。
その手のファンであれば有名な曲とはいえ今時こういう渋い曲をやるセンスもタダモノじゃない。
GUNS N' ROSESを主食にNIRVANAを副食に育ったようなところも感じられ、
ツボを押さえた曲ばかりだが、
90年代のドゥーム・メタル以降のヘヴィネスでぐいぐい進める曲が中心。
マンドリンやバンジョーが主体の味わい深い曲も捨てがたい。
どの曲も歌のパートを大切にしていてコーラスもふんだんである。

芯が太く繊細なヴォーカルが歌う詞はラヴソング中心だが、
生きていくガッツがあふれる歌ばかりだ。
一曲目の「White Trash Millionaire」をはじめとして、
“下層白人”が送る日々を音と共振して快活に歌い倒す。
そんな彼らだからこそうれしいランキングである米国ビルボードの総合アルバム・チャートで初登場29位も、
うなずけるポピュラリティの高さ。
と同時にアメリカン・ロックの伝統を新世代のヘヴィ・ロックで叩きつけた。
かっこいい好盤。


★ブラック・ストーン・チェリー『ビトウィーン・ザ・デヴィル・アンド・ザ・ディープ・ブルー・シー』(ワーナー・ミュージック・ジャパン WPCR-14131)CD
歌詞が読みやすい12ページのブックレット付で、
日本盤はデモ1曲を含む4曲のボーナス・トラックと歌詞の和訳付の約55分15曲入り。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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