なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

Arsene Obscene『Rock Sauvage』

ARSENE OBSCENE


各国からディープなパンク・ロックが続々と出てきているが、
今回はフランスのパンク・ロック・バンドであるVEINESのヴォーカル/ギターの男性による
クール極まりない4曲入りのソロ作。

VEINESで2枚のアルバムを出し、
ソロでもこれまでに7”とLPを一枚ずつリリースしている。
今回もヴォーカルとギターをはじめとして独演と思われるが、
よりパンク・ロックな作品だ。

長い曲もやっていたSTOOGESやIggy & the STOOGESに、
メジャーなやつからアンダーグラウンドまでの70年代のパンク・ロックの簡潔な曲作りを応用した、
現在進行形のニヒリスティックなサウンドで迫る。
打ち込みというよりはリズム・マシーンと言いたくなるビートが冷ややかに突き刺さってきて、
ギターもまさにカミソリの如きrawな音作り。
そこに切ないメロディのポップなソングライティングとフランス語の響きがまろやかな味わいをもたらす。

70年代のパンクっぽいネーミングで“Obscene(猥褻)”をおのれの名に冠しただけはある響きだが、
考えようによってはイージーな方向性で甘えになる下品キャラとは対極。
ビシッ!とタイトな服装で固めたジャケットに象徴されるようにストイックな美意識に貫かれている。
そんなに日本で出回っているレコードではないが(でも国内で購入可能)、
音楽に愛情と情熱を注いだこういう埋もれがちな作品に目を向けられたらいいなと思う。

パンク・ロックもまずは音そのものがメッセージ。
そこに言い訳もウソもない。


★Arsene Obscene『Rock Sauvage』(13 O’CLOCK  13OC-010)7”EP


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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